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第二十四話 今度は近衛隊ですか・・・

騎士団からの仕事を初めて一月。これまでに約300本の剣と200本の槍に鎧をクリーニングして団長さんが専門の所に修理に出すより安上がりで、剣は刃こぼれがしにくくなったと喜んで代金も上乗せしてくれたが俺的には困っていることもある。


いつも普通のお客の分が終わってから騎士団の仕事をするから預かっている数がなかなか減らない。

しかも使いでやってくる団員の人に「もっと多く出来ないのか」とか「騎士団を優先してやれんのか」と凄まれて、その度に団長との契約内容を説明する羽目になり時間が取られる。俺からしたら黙っていてくれたらその間に仕事が出来るので助かるのだけど…… 一度団長に言おうかと思ったほどだ。


しかし、騎士団からの依頼がなかなか減らない…… おまけに再び冒険者からの依頼も増えて来てもはやクリーニング屋と言うより防具屋のようになりそうでどこかで調整しないといけないと考えていた時に今度は近衛隊がやって来て「我が隊の防具に武器も手入れを頼みたい」と言ってきた。


騎士団の分ですらまともに出来ていないからお断わりをしたのだけど、騎士団は引き受けて近衛隊は出来ぬと言うのかと言われ、タージさんに助けを求めてなんとか今日の所はお帰り頂けた。



翌日、近衛隊の隊長がやって来て昨日の使者の謝罪をしてくれたのは良いけど、改めて申し込みたいと言われた。


はぁ~ 昨日と同じことを繰り返すのか……と頭が痛くなってきた。


「……昨日の方にも伝えましたが、普通のお客は減らしたくないし騎士団の分もなかなか進んで居ないので正直これ以上受けられないんです」

「それは客を選んでいることにならないのか?」

「どう取られようと引き受けても何時できるか約束できませんからお断わりしているんです」

「では、騎士団を減らして我が近衛の分に廻せば良いだろう」

「すでに契約しているものを俺が一方的に変更は出来ません」

「じゃ~ どうすれば引き受けてもらえるのだ」

「だから、無理だと言ってます」


ひたすら水掛け論が続き、お互いに根競べで時間だけが過ぎ、すでに休憩時間も既に終わってたから

「すいませんが、休憩時間も過ぎてますので仕事に戻ります」と席を立ったのは良いが、近衛隊長は庭までやって来て作業中の俺の横でひたすら「頼む」を繰り返された。


見かねたタージさんが「ミリアに復帰を速めてもらうからそしたら時間が取れるだろう」と。

結局、ミリアさんが復帰するまで近衛隊には待ってもらう事で話がまとまった……。


はぁ~ また迷惑を掛けてしまった。


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