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第百八十八話 露店オープン

いよいよキッカの露店がオープンする。お祝いにとタージさんが中古だけどと言って荷車をくれた。それに少し手を加えて陳列棚も作ったようだ。


マルサールと念入りな商品選びをした後、オープンイベントとしてマルサールの無料鑑定と買取、アントンも受験勉強を休んでその場で修繕作業をするといって出かけて行った。

まさに≪洗濯屋・想いで≫の出店と化した。


俺も手伝いに行こうかと言ったのだが、お店を休んでまで来ることはないと断られてしまった。

ならばと、ルーバとレーちゃんにお願いをして付いて行ってもらった。ジュグレさんにはどこまで過保護なのですかと笑われたが心配なものは心配なのだ。


俺は午前中の営業をした後、夕方再開と張り紙を出して店を閉めた。3人が来る前はこんなことは日常茶飯事のことだったから客も気にしないだろう。追記で『お急ぎの方は中央広場南通りの露店・想いでに来てください』と書いておいた。少しでもアシストするために。


まぁ、常連さんは何か有ったらうまいっ亭に行くだろうから一声掛けておいた。もちろんタージさんにもミハルさんにも笑われたよ。


初日だもん。俺の店の出店として出してるんだから店主の俺が顔を見せるのは当然だよと言い訳したのがいけなかったのかな??



ホンちゃんと広場に着いて目にしたのはルーバとレーちゃんの客引き。日ごろからアイドル犬をしているせいか愛嬌の振り方も上手い。レーちゃんもルーバのアシストをしていて凄い人だかりだった。


また、遠巻きで見ているので断言はできないが、お店の常連さんも来てくれいるようで、ほんとみんなに支えられているんだなと改めて感謝したよ。


近くに寄ると展示スペースにはほとんど品物が無く、マルサールが買取したのをその場で修繕し、展示スペースに置いた矢先から売れていくって感じでこちらも事前の宣伝が功を奏していたようだった。もちろん鑑定だけ、修繕だけの人もいるが鑑定で高値で売れることを知ると売って帰る人も多く居たようだ。


さて、見物もここまで。かなりのお客を待たせて捌ききれていないようだから俺も手伝うぞ。

3人にはなんだかんだと言われたが、今はお客を捌くことが大事だと強引に割り込んで、無料鑑定と修繕を買って出た。


この日、なかなか客足が収まらず、広場の使用時間を超えようとしていたので丁寧に謝り店じまいすることができた。


結局、オープニングイベントは3日間限定と謳っていたが、あまりにも好評で2日も延長した。

もっとやって欲しいとも声も聞かれたが、鑑定と修繕は本店で行っているからと店の宣伝になってしまったが、本当の大変さはこれから。状況によっては早くマルサールを付けてやらないといけないかもと思うのであった。


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