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第百四十五話 商業ギルド

ジュグレさんに言われて取り敢えずはリフォームと古物商の追加登録をしておこう……

ってか、商業ギルドってどこに在るの? 思い返すとクリーニング屋もギルドには登録してない事を思い出した。タージさんにもそんな事を聞かなかったから問題は無いのだろうけど、念のためにタージさんに聞いてみる事にした。


「商業ギルドか? 別に登録はしなくても営業は出来るけど何か問題が起こった時に仲裁をしてくれるからなそれくらいか。後は口座かな。金を預るのは当然だけど、金の受け取りや支払いも出来るか……。それは冒険者ギルドの口座と変わらないな」

「おれはどっちも持ってないです」

「そうか。口座は作った方が良いぞ。便利だからな」

「タージさんは持ってるの? ってか、お店の登録もしてるの?」

「俺はギルドに登録してるぞ。食材の仕入れに便利だからな。口座ももちろん作っている」

「そうか……じゃ~ おれも作ろうかな」

「そうしろそうしろ」

「ちょっとあなた。チョコラの口座なら有るじゃない。まだ渡してなかったの?」


ミハルさんが変な事を言った。なんで俺の口座が既にあるんだ……


「おぉ~ 忘れてたわ。ちと持ってくるわ」


そう言うとタージさんが厨房から出て行ったかと思ったら、一枚のカードを持ってやって来た。


「ほら。これはお前の口座カードだ。今までに登録したレシピの代金がそこに振り込まれているぞ」

「えっ、いつ作ったの?」

「ほれ、マヨネーズを登録した時に、数枚書類を書いてもらっただろ。その中に口座開設もあったんだよ」

「どうせ碌に説明もしないで書かせたんでしょ」

「ははは……そうだったかもな」


正直、マヨネーズのレシピなどいつ教えたのか覚えがない…… もちろん書類を書いた事も……

そういえば、シュークリームのレシピを登録する時もレシピ使用料が入ってくると言われただけで今まで貰った事が無かったような気がした。


「お前の名前で登録したレシピの利用料は全てこの口座に入っているからな。ギルドに行ったついでに確認して来い」

「……はい」


話が逸れちゃったけどタージさんも登録しているって事だったので場所も聞いたからそのままうまいっ亭を出ると商業ギルドに向かった。


「いらっしゃいませ。本日のご用件はどのような事でしょうか」


ギルドにはいるなり職員の人に声を掛けられた。


「登録に……」

「登録も会員登録・職種登録・口座登録と在りますが、どのような登録ですか?」

「えぇっと…… すでにお店はしてるんですが、新しい事を始めるのでその登録を……」

「わかりました。ではご案内いたします。こちらにどうぞ」


通されたのは総合窓口と言うところだった。案内をしてくれた職員さんがそのまま手続きをしてくるそうで別の人に同じことを説明しなくて良いかと思うと少し安心した。


「では当ギルドの会員証をお見せいただけますか?」

「会員証は持っていません。あっ、口座はあります」

「わかりました。ではでは、当ギルドの口座をお持ちという事でしたので口座カードをお見せいただけますか」


さっきタージさんから貰ったばかりの口座カードを渡した。

「ありがとうございます。では本日は会員登録と職種登録という事で良いですか?」

「はい。それでお願いします」

「わかりました。それでですね、本日は新規の会員登録も致しますので、新たにギルドカードをお渡ししますが、そのカードは口座カードを兼用する事も出来ますがどうされますか?」

「一枚にしてください」


同じ機能のカードを何枚も持ちたくないので俺はそう答えた。


「わかりました。ではこちらの口座カードは手続きが終わりましたら目の前で破棄致しますね」

「はい」

「では登録内容を確認させて頂きます」


カードで何やらを操作をしていた職員さんがいきなり「えっ」と発すると固まってしまった。

一体何が起ったんだ?? 少々不安になってきた俺だった。


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