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第百三十九話 衣裳の代金

ジュグレさんに案内をされ通された小さめの控室には既に様々な料理が用意されていた。

おまけにルーバやレーちゃん、親鳥さん用にも別に用意してある気の使いかたには恐縮してしまsった。


「霊獣様方。お待たせいたしました。どうぞお召し上がりください」

『おぉ~ 待っておったぞ』

「ちょっとルーバ……」

『せっかく出してくれたのだ。食わねば失礼だろ』

「そうですね。心を込めて作った物を残されたら料理人達も悲しみますから遠慮なく召し上がってください」

『では頂こう』

『ご主人様~ レーちゃんも食べていいのなの?』

「食べていいよ」


ふと見るとすでにルーバと親鳥さんが食べ始めていた。



「ではこちらで食べながらお話をしましょう」


ジュグレさんに促されてテーブルを囲んだ。そこで思わぬ提案を受けたることになった。


「チョコラ殿から頂いた衣裳の提供とこの庶民向けの披露宴アイデアの謝礼を考えたのですが、結論から申しますとこの店とこれから出店する店も含めて純利益の5%をロイヤリティーとして毎年お支払いいたします。それでよろしいでしょうか」

「えっ、毎年ですか?」

「はい。店が続く限りはお支払いいたします」

「それにこれから出店する分って……」

「そうです。私の感がこの商売は成功し、一店舗では賄い切れないと告げているのです。直ぐには出せませんが一年後には二号店三号店と出す予定です」

「……そうなんですか」

「はい。でもこれは王都での話です。きっと地方の町にも広がるでしょう。その時はノウハウを販売していく予定ですがその時はその利益からもお支払する予定です」

「…いや、そこまでは……」

「それは先の話ですから。と言う事でこの内容でよろしいですか」

「あ…あの……俺の取り分を下げても良いのでその分もっと安くしてあげられないですか?」


そう言うといきなりジュグレさんに笑われてしまった。なにか変な事を言ったのだろうか? ただ街の人にも出せる範囲の料金にして欲しいと思っただけなのに……


「いきなり笑ってすいません。失礼しました。チョコラさんなら多分そう言うだろうと考えていたのが当たったのでつい……」

「い…いえ……」

「正直に申して、そう言われると思いまして5%に致しました。当初は10%と考えていまし…… ここまで欲がないとはお見事です」

「いえ、俺は普通に仕事をして普通に生活が出来たら良いんです」

「わかりました。しかし5%は受け取ってくださいね。これは衣裳代とアイデア料ですからね」


なんかとんでもない金額が入りそうな予感がしてきたが何か使い道を考える事にしよう……


それから数日してコミュレットの別館、パティパティーがオープンした。


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