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第百三十七話 招待状が届きました

ジュグレさんに全ての服を買い取ってもらってから10日程過ぎた時、街の噂が聞こえて来た。

コミュレットが教会の近くに別館を出すとかパーティー専門の店だとか庶民向けだとか色々な話が飛び交っていた。そう言えば前にジュグレさんが事前の情報リークは事前の宣伝となり俺が何もしなくても噂で広めてくれるから知名度を素早く広げられるとか……

もしかしたらこれもその類の広報戦略なのかも知れないと思った。


それから数日が経ち俺の手元に一通の封書が届いた。差出人はジュグレさん。入っていたのは招待状。


【コミュレット別館 パティーパーティー内覧会ご招待】


日付を見たら5日後の日曜日で俺も店が休みの日だった。


『よし。みんなで行くぞ。美味い物が食えそうだ』


どうやら声を出して読んでいたらしく目聡く聞いていたらしい。


「なに勝手に決めてるんだよ」

『ご主人様~ 美味しいの食べに行くのなの?』

『おう。ジュグレの店に行くぞ』

『レーちゃんね、たくさん食べるのなの~』

「いや、料理が出るとは書いてないから……」

『そうなのか』

『美味しいの…… 出ないのなの?』

『レー泣くではない』


あぁ~俺のレーちゃんが落ち込んだ……


「レーちゃん…… た…多分出ると思うよ。もし出なくてもどこか美味しいのを食べに行こうね」

『お主…… ほんとレーには甘いな』

「良いんだよ。レーちゃんは俺の癒しなんだから」

『チョコラ殿。気を使わせてすまぬな』

「親鳥さんも気にしないでいいから」


可愛いレーちゃんのためだからね。



夕方になり店を閉めた後、うまいっ亭でご飯を食べる事にした。タージさんにも招待状が届いたのか聞きたかったからのも有ったしね。


「おう。それなら来てるぞ。ついでに厨房も手伝って欲しいさ」

「じゃ~ この店は?」

「手伝いはしないさ。俺にはこの店が有るからな」

「そうそう。それにこの店を閉めたら街の人が黙ってないわよ」

「それは大げさだな」

「事実でしょ。安くて旨い店なんて他に無いんだから」

「あっ、それは俺も思います」

「チョコラも口が上手くなったな」


タージさんとミハルさんに揶揄われながらも当日は一緒に行く約束をして家に戻って来た。



そして今日は内覧会の日。朝から何時になったら行くんだとルーバとレーちゃんに急かされていた。

招待状に書かれた時間は12時。あと4時間もある。いったい何時に起こされたんだ……


タージさん達との待ち合わせ時間になり家を出たら二人もちょうど出て来たので合流し新しい店へと向かった。




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