表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/250

第十三話 代金は銅貨5枚なんですけど

昨日は一つ一つに時間を掛け過ぎたせいで夜の営業を手伝う事が出来なかったから、今日は同じ失敗をしないようにしないとと気を引き締めてうまいっ亭に向かった。


今日からは預かって翌日渡しで対応することにしているから昨日のような行列は無かったけど、お店に着いた時にはすでに50個程を預かっていたようで、40個にまでに抑えると言う予定は早くも崩れ去っていた。


ミハルさん曰く、予約券を持っている人を断れないからという事だったけど、いったい何枚の予約券を渡しているんだろうかと不安も感じた。


裏庭で作業の準備に入り、開始時間の9時になったところで昨日のお客さんが受け取りに来た。

そのお客さんは仕上がりを見て銀貨1枚を置いていかれた。次に取りに来たお客さんも銅貨5枚と言っているのに気持ちだからと銀貨を1枚くれた。

その後もみんな気持ちだからと言って余分にお金を置いていき、誰も正規の銅貨5枚をくれる人は居なかった。


タージさんもミハルさんもなぜかミリアさんまでもが当然だなって顔をしてみている。


受け取りのお客案が落ち着いたところでクリーニングの作業にはいる。

『クリーニングを開始します。強化補修を発動します』

と聞こえた気がした。


夕方までには今日の分を終わらすことができ、夜のうまいっ亭を手伝う事が出来てホッとした。


翌日も朝からたくさんの依頼を受け、昨日の分の受け取りのお客さんにはまたしても余分にお金を貰い、お客の気持ちが代金になっていた。


その次の日も受け取りに来たお客さんにお代は銅貨5枚と何度言っても、新しく買うより安いとか2度と手に入らない物だったから新品と同じようになった事が嬉しいとかで多めに代金を置いていった。喜んで貰えたことは俺も嬉しいけど代金の貰い過ぎにはほんと困った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ