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第百二十二話 奥の宮に移動です

レーちゃんに褒められて舞い上がる親鳥に上手く話を合わせた殿下。まだ驚きから完全に戻って来ない陛下。そして本来の流れから大きく変わり焦る俺。三者三様?いや四者4様か??


親鳥はこの後もやる気満々でレーちゃんに『我の働きぶりをしかと見ておれ』とか言っているし、レーちゃんも『お母様の凄い所もっと見たいのなの~』と喜んでいる。


すでに制御不能だ……


『困っておるようだな』


そうだ。ルーバが居たんだ。


「ルーバ。何とかしてくれ」

『うまい飯を食わせてくれるか』


うまい飯か…… うまいっ亭でも良いけど…… そうだ。アレを使おう。コミュレットで貰った食事券だ。あれなら出費を抑えられるし、ジュグレさんへの顔も立つ。


「コミュレットに連れて行ってやる。それでどうだ?」

『よし。あそこの飯はタージと引けを取らない味だったからな』

「決まりだな。頼む」


『おい、不死鳥ども。いい加減にせぬか』

『……シルバーウルフか』

『チョコラが困っておろうが。これ以上困らすとうまい飯が食えんようになるぞ。それでも良いのか』

『ご主人様のご飯食べれなくなるのなの?』

『可能性だ。食べたけりゃチョコラを困らすな』

『お母様。ご主人様に謝るのなの……』

『レーが言うのなら……それにあ奴の飯は美味い。本来何も食さなくても良い吾輩も食したくなるほどじゃ』

『ならチョコラを困らせるな』

『分かった。良く進言してくれた』

『チョコラ、話は付いたぞ』

「…………」


なんか聞きたくなかった会話だった…… まさか飯が食える食えないで決まるか??

どんだけ食いしん坊なんだ??


「ありがとうルーバ」

『約束は守れよ』

「分かってるよ」

『王太子は自分で何とかせいよ』

「そこも神獣の力で……」

『出来んな。どうもあいつは苦手だ。人の話を聞かんからな』


なぜか納得をしてしまった。


これで王居殿は終わったからと陛下は公務に戻っていかれ、殿下には無闇に親鳥を煽らないようにお願いをしたと言うよりは、この依頼を下りると脅した言った方が合っている感じだが、不死鳥の力を借りるのは俺が頼んだ時だけとなった。


「では、次は奥の宮をお願いします」


殿下に案内をされて連れて来られた奥の宮はあの事件までは第二王妃が住まわれていたが、今は誰も居ないと説明を受けた。そう言えば騎士団長から第二王妃の処分内容を聞くかと言われたときに断ったからその後のことは知らなかったよな……今でも知りたくないけど……。


「ここ奥の宮は現在は閉鎖されているが、今回の復元を機に活用させる予定です。ただ、奥の宮として使うかどうかは決まっていませんけどね。ですからこの宮よろしくお願いします」


さて、ここはどのようにして行こうかと考えながら中に入って行った。


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