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第百九話 自然神・ロメーロ様から呼び出しを受ける

チョコラは今、ルーバとレーちゃんを連れて公爵領にあるご神木の前に来ていた。理由はこの神木に宿る自然神・ロメーロ様から呼ばれたからである。



事の初めは近衛隊副団長カルラの監視の元ほとんど休みなく仕事をさせられ、疲れ切って風呂も入らずに寝入ってしまったその晩。ロメーロが夢に出てきたことから始まった。


『チョコラ殿。久しいのう。我が名はロメーロ。自然を司る神である』

「ロメーロ様お久しぶりでございます」

『いきなり現れて申し訳ない。其方に願いが出来たゆえ、参った。聞いてくれぬか』

「はい。私で出来る事でしたらお力にならせて頂きます」

『では、出来るだけ早く妾が宿る木まで来てもらえぬか。いま話しても其方が起きた時に忘れてしまうからな』

「……お気遣いありがとうございす。ルーバに乗せて貰えば直ぐですので今日にでも伺います」

『ではルーバには妾から頼んでおこう。では待っておるぞ』


そう言い残しロメーロ様は消えた。


朝起きた時、正直に言うと夢の事など忘れていた。


顔を洗い、朝食を作っている時にルーバに言われた事で思い出したと言っても良いだろう。


『おい。朝飯食ったら行くんだろう』

「えっ? 行くってどこへ??」

『お主、ロメーロから来てくれと頼まれたのではないのか?』

「…………」

『やはり忘れておったか。ロメーロが心配して我に言いに来たぞ。「夢に立って願いをしたら了解は得たが、起きたら忘れられることが在る故、連れて来てほいい」とな』


そう言われればそんな夢を見た気がする……


『ほんとに人間は不便だな……』

「そんなこと言うなよ。もともと夢は覚えてないことが普通なんだから……」

『とにかく、朝飯食ったら出かけるぞ』


こんな事があって今、ご神木の前に居る。


今、ご神木のある丘は住民たちの憩いの場として開放されてはいるが、半径1mの所に柵が設けられていてご神木に触ることは出来ないし、イタズラされないように監視員が2人立っている。

俺はご神木の前に来ると監視員の一人に声を掛け、名前と用件を告げた。監視員は公爵様から俺の名を聞いていたらしく、直ぐに柵の中に入れてくれた。多分、ルーバとレーちゃんの神獣を連れていた事で信用して貰えたような気がした。


神木の前に座り、大地に両手をついて深く2度頭を下げる。そして2度柏手を打つ。そしてもう一度深く頭を下げる。それから両手を合わせ神に捧げる言葉を紡ぐ。


「この木に宿る御神様の益々のご開運をお祈り申します。この木に宿る御神様の益々のご開運をお祈り申します。この木に宿る御神様の益々のご開運をお祈り申します」


ここでもう一度深く長く頭を下げ、感謝の気持ちを込めながら次なる言葉を言う。


「本日は自然神・ロメーロ様のお呼び出しとあり、取り急ぎ参りました。私に何やら願いが在るとか。詳しいお話を聞かせて頂けないでしょうか」


そう言うと身体がご神木に吸い込まれるような感覚が起こったのだった。


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