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第百五話 いざ、プレパーティーへ

全てのシュークリームが完成したのは日付を越してしばらくしてからだった。

最後に作った中には形を棒状にして上からチョコを掛けたエクレアも作ってみた。

このようにアレンジも出来ると言ったら実際に作ってくれとタージさんに言われたからだけどね。


出来上がった100個はパーティーの手土産に。50個はうまいっ亭で。残りは試食で消えた。

特にルーバとレーちゃんによって……。



「チョコラよ。このレシピも商業ギルドが開くと同時に登録しておくぞ」


新規レシピをギルドに登録をすることでレシピ使用料が発案者に入ることになっている。登録は早い者勝ちだからパーティーで聞かれたら直ぐに教えてしまい、登録を先にされたら……と心配してタージさんは言ってくれたのだろう。いつもそうだ。


「お願いします」


別に誰もが自由に使ってくれても良いんだけどね。それでも登録をしておかないとフリーですら使えなくなるのが登録制度の難点とも言えた。



開催時間が近づいてきたのでルーバとレーちゃんを連れてコミュレットにやって来た。もちろん裏口に……。


「これはチョコラ殿と神獣様方。お待ちしておりましたよ。本日はようこそお越しくださいました」


警備室でプレパーティーの招待状を見せて中に入るとジュグレさんが出迎えてくれたのでお土産に持参したシュークリームを渡す。


「これは俺が作ったシュークリームと言うお菓子です。良ければみなさんで食べてください」

「ほぉ~ 私も初めて見るお菓子ですね。ではパーティー会場で頂くことにしましょう。どんな味か楽しみです」

「素人が作った物ですから期待はしないでくださいよ」

「いえ、作られた方のお気持ちが込められた物ですからありがたく頂きますよ。それでは楽しんでいってください」


案内されたのは大広間ではなく普段は社員食堂に使われている部屋だった。


「表はすでに明日の準備がしてありまして、今日は従業員だけのパーティーという事でこの場所で行う事にしましたから神獣様方もご遠慮は無用ですよ」

『我は端から遠慮など考えてらんわ』

『ピーピー(レーちゃんもいっぱい食べるのなの~)』

「ちょっと……二人とも少しは遠慮してよ」

「ほほほ……それで結構ですよ神獣様。では従業員に紹介しましょう」



パーティーはオーナーであるジュグレさんのあいさつから始まった。その中で俺とルーバとレーちゃんの紹介があり「今回の修復作業をお願いした方で本来なら明日に招待をしていたが、堅苦しいのが嫌と断られたのでこの場に来て頂いた」と余計な事まで紹介された。さらに「シュークリームというお菓子の差し入れも頂だき、先ほど摘まみ食いをしたらお店で出したい逸品でした」と過剰な感想も有り、変な注目を集めてしまった。


それから乾杯をしてフリータイムに入ったら、いきなりシェフ達に取り囲まれてしまった。


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