第百二話 ジュグレさんへお返事です
ここはレストラン・コミュレット裏口。今日は届いた招待状の返事をしようとやって来た。
仕事で半月以上も通ったせいか自然と裏口に来ていた。ここは従業員や取引業者専用の出入口だ。
警備室でジュグレさんに面会を申し込むためにやって来た。
「こんにちは」
「あっ、チョコラさん。お久しぶりです」
さすが短期間といえ毎日通っていてからか、顔と名前を憶えられていた。
「ジュグレさんにお会いしたのだけど居られますか?」
「はい。確認をしますのでお待ちください」
10分程待っていると例の執事さんが「ご案内致します」と迎えに来てくれた。
案内されたのは打ち合わせの時に通された部屋だった。
「チョコラ殿。よく来てくれました。歓迎しますよ」
「今日は突然伺いましてすいません」
「いえいえ、気にしないで。それで、今日は何か用事でも?」
「はい。先日頂いた招待状のお返事をしようと思いって来ました」
「パーティーにはチョコラ殿にもぜひお越しいただきたいとお届けしましたが、わざわざ返事の為にお越しいただいたとは……」
「はい。申し訳ありませんが、せっかくのご招待ですが遠慮させて頂こうかと……」
「ほぉ~ それはどうしてですか」
俺はルーバとレーちゃんが一緒に会場に入れない事と、貴族が多く集まる場所は諸々の騒動や話せない事情も有る事から避けたい事などを正直に伝えた。
「そうですか。お世話になったチョコラ殿には無理は言えませんね……」
「失礼します」
執事さんがそう言うとジュグレさんに何か耳打ちをしていた。
「それは良いな。チョコラ殿、実はパーティー前日に従業員だけでプレパーティーを開くのですが、こちらな神獣殿達もお連れして構いませんし、王族や貴族の方も居りません。プレパーティーの方に来て頂くとうのは如何ですかな?」
『うまい物が食えるならどちらでも良いぞ』
『レーちゃんもなの~』
「こら!」
「ホホホ……神獣殿達の方が正直だな」
「恥ずかしい限りです……」
「従業員だけのパーティーですから本パーティーほど豪華ではありませんが、タージにも厨房の応援を頼んでいるから来るはずだし安心だろう。では改めてプレパーティーにご招待しますのでそちらにお越しください」
「ありがとうございます。お心使い感謝します。では遠慮なく受けさせて頂きます」
やはりさすがタージさんのお師匠だ。




