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26話 出現

皆さんお久しぶりです!!


いや…本当に、仕事しながら書いている人たちの凄さを実感しました…


「天照大御神…」



藍璃が呟くと天照は藍璃の方を向いた。



「…あら?貴女は月読み…の所の娘ですね?確か名前は……白神…そう!白神藍璃でしたね?」



藍璃は直ぐに膝をつき頭を下げた。


「お久しぶりです。天照大御神よ…ご尊が…」


丁寧な挨拶を述べようとすると…





「だぁほ!こんな暴走馬鹿にそんな畏まった礼なぞいらん!」

「り、龍司様?!これでも一応、日本の神々を統べる主神の…」

「一応なんて言ってる時点で、そんなもんは却下だ!却下!」

「う~…」

「り、龍司君…」

「寝る!」



次の瞬間龍司の周りに雲が表れ身体を覆った。


先程とは違い今回は僅かに雷が纏ってある…




…この男は寝るのに何処まで無駄な力を使っているのだろう…




「…これ以上龍司様を刺激すると、本格的に不味いので……さっさと仕事を終わらせます!…ゼウス!さっさと許可を!」

「おぉ…そうじゃの…ほれ、許可したぞ」

「では…」



その言葉と同時に神力が世界を覆った。



「把握…残骸を全て確認…我が天照大御神の名において…この手に集え…集束…完了!」


言い終わっと同時に神力が消え去った。




「それでは、終わりましたし…帰りますね?」

「おぉ…お疲れじゃの…」

「えぇ。白神藍璃も…また会いましょう!…り、龍司様にも…お伝え下さい…ね?」

「は、はい!」

「では…」



天照大御神の身体を光が包み次の瞬間には消えていた。


「まぁ…これで、同じ様なことは無いと思う…では、ワシもそろそろ帰るかね…はぁ…仕事が溜まっておるしな…」



サッとアテナとラファエルが礼を行い、それに応えると此方も光に包まれながら消えていった。


見届けた後、アテナも闇となり、龍司の雲に入って行った。




突然の降臨に驚いたままの一同を他所に藍璃にラファエルが近づいて小声で話しかけてきた。


「シラカミ・アイリ!貴女のネックレスに風の綱を結びつけておきます!此れをご主人様と繋げておきますね!」

「え?どういう事ですか?!」

「ご主人様は当分起きてこないと思いますので…移動は任せます!」

「成る程、分かりました」

「では!」

「はい」


その言葉と同時にラファエルは風となり、此方も龍司の雲に入って行った。







「じゃあ…そろそろ引き上げますか?」

「そ、そうですね…」


藍璃の問いかけに漸く復活したルーカスが返事をした。




「いや、今宵は宴を開こうと思っているのだが…」

「しかし今、復興前(この状況)でやるのは…そうですね…では、勝利の宴は我が国で行いませんか?そして、復興後此方で宴を行うというのはどうでしょう?」

「ふむ…其が良いか…では、お言葉に甘えようかの?」

「では…皆!本日最後の任務だ!魔力が少しでも有るもの!残っているものは転移魔方陣の拡大と注入を!魔力が無いものは、駐屯所の片付けを!」

「此方も魔力が余っているものは協力してやれぃ!キツい者は休んでおきなさい!」


ルーカスとエルフ王の言葉に再び騒がしくなった。






魔方陣の拡大を行うもの、駐屯所を片付けるもの…アルバロス王国軍とエルフ族が協力したおかげで、日が落ちる前には全てが完了していた。


日が落ちかけた頃…アルバロス王国軍全軍とエルフ族の主要メンバーは転移魔方陣の上に立っていた。

そんな中…エルフ王は見送りに来たエルフ達に向かい…


「エルフの民よ…今宵は追悼式じゃ…戦いの中命を落としたもの達のな…


 たが!生き残った者が悲しみにくれていては彼等も安心して逝けぬだろう…だから、悲しむな!



 ……とは言わん。


 思いっきり泣け!哭け!泣き叫べ!今日だけは悲しみにくれることを許す!


 …しかし!明日からは許さん!忘れろとは言わん!寧ろ忘れてはイカン!


 彼等が居たときよりも…更に豊かに!美しくあろうではないか!」


その言葉を切っ掛けにエルフの民が涙を流していた…



普段より誇り高く有ろうとすればするほどその反動は大きいようだ…その場の誰もが泣き崩れていたのだ…



エルフ王はその場から静かに降りた。

そのまま転移魔方陣で待つアルバロス王国軍と各エルフ族長の基へと移動した。



先頭で待っていたルーカスが…


「…宜しいのですか?」

「あぁ…明日からは遣らねばならぬことが沢山あるからな…まぁ良い、行こう!」

「分かりました。では…」


ルーカスが合図を送ると魔方陣が起動し、光と伴にその場から消えていた。









その頃、エルフの里に置かれた捕虜が捕らえてある檻では…


「……クチュン!…私は、どうすれば良いのでしょうか?」


ルーナが1人ポツンと残って居た…


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