24話 会合
お久しぶりです!
実は実習中に、アキレス腱と足底筋の炎症を起こしてしましまして…まぁ…色々あって、ふてくされてまして・・・更新が遅くなりました。
徐々にですがこれから更新再開したいと思います。
また、「勇者と異常者の異世界生活」をよろしくお願いします。
テンジン・ミヤナリは藍璃を掴もうとしたが、ペンダントから出てきた手に腕を掴まれてしまった。
「くっ!」
離そうと腕を振るがが、なかなか離れず仕方なく腕を引っ張った。
「っらぁ!」
そして、引っ張られて出てきたのは…
「よっ…と。到~着」
「き、貴様は…!」
「ん?…なんだお前が来たのかよ…天神」
「な、何故貴様がこの世界に居るのだ!神宮龍司!」
「え?普通に勇者召喚に巻き込まれただけだか?」
「何!…チッ、成る程そこの女が勇者って訳か…」
いやいや、それで納得するのかよ!
…その場に居た者皆がそう感じたが…
「ミ…ミヤナリ様?この方をご存知なのですか?」
慌て始めた天神にミーナが尋ねた。
「まぁな…俺と同族だ…くそ!こいつが居るとか聞いてないぞ!」
焦る宮鳴にミーナは動揺を隠せなかった。
それもそのはずである、かつてノモルワ王国において、ただ一人に翻弄され、圧倒的な知略と武術を見せつけられた相手が完全に焦っているのだから無理もない。
「そ、それでも勝てるんですよね?」
「ほぼ不可能だ…」
「何故ですか!貴方は同族でも上位の方だと、いっていたではありませんか!」
ミーナの疑問に答えたのは龍司だった。
「まぁ、間違いではないぞ?…我ら‘覇者’は100人もいない。その中で宮鳴は序列17位…十分上位だろ?」
「本当ですの?!」
「あぁ、間違い無い。…たが、その中で絶対に敵対してはならぬと云われる存在がある…序列1位~5位までの存在だ…こいつらは今まで一度も序列が変わったことはない…5位までと6位以下ではそれほどに差がある…そして、今、目の前に居る男はそのうちの一人。序列3位の神宮龍司!6位以下には負けなしの1人だ!」
「言うなよ…メンドクサイだろ…」
そう言うと、ポリポリと頬をかきながら欠伸をする龍司。
そんな龍司を全員が驚いた表情で見た。
「で?天神?…此処でやるか?」
「その答えの前に、2つ程聞きたい…1つ、もし待ってくれるなら、どの位待てるか?…もう1つは…………いつ覚醒した?」
「1つ目は5日だ、勿論、影響は無いようにしろ。2つ目は…5年前だ。」
その返答に、天神は顔をしかめた。
「5日は無理だ。影響が無いようにするなら10日はないと絶対無理だ!」
「…ならどうする?」
「くっ!……交渉の余地はあるか?」
「さぁ?…交渉テーブルに置かれた物次第では此方も席に着くかもな?」
直ぐに、天神は目を瞑った。
次の瞬間、2人の前に丸テーブルと椅子が2つが現れた。違いは天神側には一枚の丸められた紙が置いてあると言うことである。
2人が席につくと…
「俺が提示するのはこれだ…」
そう言い、紙を龍司の方に出した。
それを受け取り開くと魔方陣らしきものが描かれていた。
「ソイツの名前は『世界の黄昏』。『神々の黄昏』をベースに俺が中心になって考えたヤツだ。」
それを龍司の後ろから見た面々は一様に驚愕の顔をした…何故ならそれは見たこともない陣だったからだ。しかし龍司は…
「ふむ…2日延長って所だな。」
「ふ、2日かよ…普通術式の開示は5日位になるんだが…似たのでもあったか?」
「あぁ、名前は『千天晩歌』だ。それの改良…というより改造点が2個あったからな」
「成る程…なら、それにこれを…」
次々と話が決まっていくなか…周りは完全に置いていかれていた…
5分後…
「ん…じゃあ交渉成立ってことで。5日+6日分待ってやるよ」
「そのうちの1日分を使って、1つ願いがある…俺と一手程付き合って貰いたい」
「だろうな…ま、良いだろう…その前に、エルフの王よ、アンタの次女は治療中だが…長女は無事だ…」
「ほ、本当か!」
「あぁ…来い、アリア!「ここに…」…後の説明は任せた」
「はい…「アリア!!」…父様!」
感動の再開を他所に、龍司と天神は世界を渡る路を造り移動する為の門を開く。
「さて…やはりこんなめんどくさいことは…さっさと終わらせるに限るな……」
感動しているとこところに完全に水をさす発言をしながら、龍司は天神と門をくぐった。