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15話 異変3

バタバタしていたら、いつに間にか4月になってました…

龍司はレンの入れた珈琲に口を付け…


「ふぅ…そういえば、レン。今、‘鬼神’って言ったか?‘鬼神スクナ’って?」

「はい。その通りですが…何か?」

「いや、確認しただけだ…アテナ!ラファエル!」


瞬間、龍司のすぐ側に片膝をついた女神と天使が現れた。


「話は聴いていたな?アテナは直ぐに…天照に確認をとれ。ラファエル、お前はゼウスに確認を急げ。」

「は!」

「はい!」


指示を出す龍司に周りの面々は疑問を浮かべていた。



「…何か不都合が御座いましたか?」

「まぁ、お前等には無いさ。…藍璃ならばわかるかもしれんがね?」

「私!?」

「ヒントとしては、この世界は元の世界で言うとギリシャ神話の体系になるのさ。」

「……あ!そっか!鬼神は東アジア…主に中国から日本の神話体系だったね!」


「まぁ、そう言うことだ。…奴らはプライドが高いからな。本物なら…まだしも、偽物なら乗り込んでくるかもな?」




エルフの2人は、目の前で行われた光景に固まっていた。


フリーズからいち早く回復したアリア・E・エルフィーは…


「あ、あの…今さっきの方々は、アテナとラファエル…と、仰られましたか?…もしかして、女神の1柱アテナ様と天使長が1人ラファエル様ではありませんか…?」

「…だとしたらどうする?」


ここに来て、龍司の視線がようやくアリア・E・エルフィーへと向けられた。


「貴方はいったい何者ですか?王と対等に話し、神に命令し、最高神を呼び捨てにする…只の無礼者かそれとも…」

「答える必要があるか?」

「…」


アリアが龍司を睨み付け、龍司は再びクッキーに手を伸ばそうとしたとき…



バーン!

と荒々しくドアを開け1人の禁兵が入ってきて膝を付きながらかなり焦ったようにしゃべり始めた。



「突然申し訳ありません!火急の為、報告に上がりました!」

「龍司様…宜しいでしょうか?」

「まぁ、待てって…その報告は誰に向けての報告?」

「此方にいらっしゃる全ての方々にです!」

「なるほど…エルフの森で何かあったかな?」


龍司の一言に部屋中に緊張がはしった。


「そ、その通りで御座います!エルフの軍は壊滅!生き残っている者は神殿に立てこもり徹底抗戦の構えを見せております!さらに、現エルフ王の次女様が何者かに連れ去られました!」


「「「「!!」」」」


「そうか…他に報告はあるか?」



「は!これに伴い、我が軍は魔導騎士隊を緊急出動をいたし、魔術部隊と近衛隊からなります本隊を明朝出動させることを決定!シラガミ様には本隊と供にご出陣をとの事です!」

「了解しました。と、お伝え願えますか?」

「は!では、失礼いたします!」



禁兵が出て行った後、部屋の中は沈黙が降りていた…


突如、糸が切れたようにアリアが崩れ落ちた。


「姫様!」


慌てて付き添いの男のエルフが抱えようとするが、その前にアリアの身体が浮かび上がり、そのまま、部屋のベッドに運ばれた。


「ったく…レン!………を探らせろ。たぶん……を……して………ると思うから。指示だしたら、そいつの面倒を見てやってくれ。藍璃は早めに休んでおきなよ。」

「はい。」

「う、うん。」


龍司の指示にバタバタと2人は部屋を出て行った。残った龍司は、再び珈琲を飲みクッキーを摘んでいた。

もう1人のエルフはオロオロしていたが、指示を出して、戻って来たレンに部屋から追い出されていた。

レンが戻って来たのを確認すると、龍司は自分の‘空間’に入って行くのだった。



翌朝…

朝日が昇る前に本隊と共に藍璃が出陣、それから遅れること1時間後…竜騎兵隊が輸送部隊として飛び立った。


朝日が昇りはじめ、部屋にも日差しが差し込み始めた頃…


「う、う~ん……あら?ここは…」

「此処は、龍司様がお使いになっていらっしゃる御部屋で御座います。」



「…!!ロッテは!ロッテはどうなったのですか!」


アリアは慌てて起き上がると側にいたレンにしがみつくいた。




「落ち着いてください。でないと、ご説明出来ません。」

「そんな!……わかりました。」


服から手を離し数回深呼吸を行い…



「…申し訳ありません。落ち着きました。」

と言った。


「では、ご説明致します。現在わが国の本隊が到着し、城壁まで取り戻すことに成功しています。しかし、未だロッテ様は行方不明となっております。」

「…?となっている…とはどういう事ですか?」

「私はアルバロス王国の暗部部隊長です。そちらがつかんだ情報により、ロッテ様が現在いらっしゃる場所をほぼ特定致してはおります。」

「!!………何か問題がありましたか?」

「はい…現在ロッテ様はノモルワ王国首都です。」

「まさか!今回、我々が相手していたのは…‘鬼神スクナ’ではなく……」




「はい、全てはノモルワ王国の侵略によるものです。」




ぼちぼち更新速度を戻していこうと思います。

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