13話 異変1
お久しぶりです!
長らくお待たせしました。
ぼちぼち更新再開します!
予告通り3月1日のうちに何とか投稿できました…
あれから、半月程がたった。
藍璃はかなりの実力を付け(指導レベルではあるが)龍司と1時間以上切り結ぶ事が出来るようになっていた。
そんなある日、例によって仕事をしていないガルフォート王と藍璃と龍司はガルフォートの私室でのんびりお茶を飲んでいた。
そこへ…
「王よ!王妃様より至急、謁見の間へ来ていただきたいとのことです!」
禁兵が駆け込んできた。
「ふむ…仕方ない。行ってこようかの?」
「いや…少しは仕事しろよ…」
「あはは…じゃあ、今日は解散ですね。」
渋々、ガルフォートは謁見の間へ向かった。
「さて、俺らは部屋へ戻りますかね?」
「そうだね…あ、そうだ!また、この城の図書館にいこうよ!見てみたいの「失礼します。」」…レンちゃん?」
「王より、お二方へ謁見の間へ来ていただきたいとのことです。」
「?…何かあったのかな?」
「…はぁ~。仕方ない、行くか。」
「では、ご案内致します。」
2人が謁見の間に来ると、そこには、王の一家が勢揃いしており、その目の前に見慣れぬ2人がいた。
ただし、その2人は耳が長かった。
「珍しいな…エルフがこんな所に来るとは。」
と、龍司が呟いた。
エルフは誇り高く、他種族と深く関わることを嫌い、一部の者達を除き交流を絶ち。一族でこの大陸の北西に広がる森で生活を行っているからである。
不躾な視線を向けるエルフの2人に龍司は、ふっと鼻で笑うと。
「おい、ガルフォート…いったい何のようだ?」
鼻で笑われたことに敵意を向けていた2人だったが、王の名前を呼び捨てにした龍司に怪訝な表情をした。
「ふむ…先ずは紹介しようかの?此方は…「必要ない。さっさと要件を言え…」…む。…では、聞きたいことがある。数日前に、エルフの国へ魔物らしき者が侵攻してきたそうじゃ、その時、その者には全く魔術や闘気が効かなかったそうなのじゃが…心当たりは無いかの?」
謁見の間に沈黙が舞い降りる…
「ふ、それは俺を疑っているのか?」
「そうではない。ただ、おぬしの言っておった‘覇者’が、来たのではないか?と、言うことだ。」
「成る程。その疑問にはNOと答えよう。幾ら熟練の覇者であろうと、他の覇者に気づかれずに、その世界に入ることは絶対に有り得ない。」
「…そうか。」
「まぁ、覇気以外でも防ぐ方法はあるがね…」
「何!」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
どんどん進んでいく話に、流石にエルフの1人が止めに入る。
「あ、あの!この者は何故アルバロス王の名を呼び捨てにしているのですか?と言うか、この者は一体何者なんですか?」
「ふむ…彼は、我が国の客人であり、儂の友でもある…「名前は言うな。」ふむ…まぁ、その様な者じゃ。」
「こんな連中に教える事は何もない。…ガルフォート、用事はそれだけか?」
龍司の態度にもう1人のエルフ…男で護衛の様な格好をしている…が、怒りの形相で龍司にくってかかった。
「貴様~!黙って聞いておれば!この方をどなただと思っている!我らエルフの姫であるぞ!貴様のような蛮族が本来会えるようなお方ではないのだぞ!」
その発言に王家一家そろって、「あーあ…」という顔をした。
「で?ガルフォート終わりか?」
「あー、う~む、まぁ…事の解決に力を貸してもらお「却下」…であろうな…はぁ~。」
そのまま龍司は踵を返して去っていった。
王妃はため息をつきつつ、ルーカスを一行の大将とし、魔導騎士隊に先遣隊を命じ、近衛隊、魔術部隊にも出撃を命じた。
そして…
「本来ならは、命じる所ですが…アイリ・シラガミ。ルーカスと共に行ってはもらえませんか?」
「それは、彼の代わりにということですか?それとも、私の称号故、と言うことですか?」
「後者です。ですが…無理にとは言いません。貴女もですが、彼を絶対敵には回したくありませんからね…」
「…まぁ、良いでしょう。行っても良いですよ。」
「本当ですか!」
「但し、出発は明日以降にしてくださいね?」
「当然です。此方の準備も整える必要もありますので。」
「…では、出発時刻が決まれば連絡を下さい。」
「ええ。」
そして、藍璃も謁見の間から立ち去った。
又しても放置気味のエルフの2人に、王妃は、
「ご安心下さい。彼女は称号に勇者を持つものなのです。」
「そ、それは本当ですか!?心強いですね!」
「はい。ですので、お2人はこの城でゆっくりと身体をやすめてください。」
「ご配慮感謝します。」
うーむ、久しぶりに書くと…
が、頑張ります!




