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12話 治療施設にて

お、遅くなりました…


そして、あけましておめでとうございます。

遅いか(笑)


全員が気絶したので、訓練所の横の治療施設に連れて行き、回復させた後…


「ふぅ…いやはや、強いとかそういう言葉が虚しく感じるほどの強さだな…」

「ガルフォートもなかなかじゃないか。まさか、“地獄の蒼炎”を剣に纏えるとはね。」

「しかし、それをもってしてもダメージ1つ与えられないとは…あれはいったい何なのだ?」


「ん?…あぁ、あれは“覇纏(まとい)”だよ。」


「……まさか、教えて貰えるとは思わなかったが…良いのかね?」

「別に秘密って訳ではないしね。…どうせ、この世界に出来る奴居ないし。」



最後の一言に全員がピクッと反応した。



「…出来ない。と、言い切れるのなら、どういう力か教えて貰えますか?」

「ふ…レン。やってみようと思ってるだろ。」

「…それは聞いてみてからです。」

「まぁ…良いけど。但し、1つだけ必ず守れ。やってみても良いが、やるときは必ず俺に報告して、俺が立ち会うこと!……さもなくば…やったヤツが死ぬだけでなく、確実にこの城が…消える。」


その言葉が真実を言っていることを龍司の顔から読み取った一同は、全員頷いた。




「説明を始める前に1つ良いか?」

「む?どうしたのだ?」


龍司は各隊長、副隊長に向かい…


「まぁ、俺は良いんだが…半日以上自分の隊を放置していいることになるが……良いのか?」



「「「「「「「…あ!」」」」」」」



「…ルル任せた。」

「はい~…って、隊長!?ずるいで「ルル…」…う~、わかりましたよ~」

「私はリュウジ様とアイリ様のお世話が仕事ですので大丈夫です。…ニルは仕事があったはずですが…」

「…行って参ります。」




ドタバタとそれぞれの部署や部下の元へそれぞれ走っていった。

残ったのは、王様なのに本当に仕事をしているのか分からないガルフォートと第一王子のルーカスと暗部隊長兼メイドのレン、魔術師部隊隊長のリン・リードである。

藍璃は何食わぬ顔で龍司の横に座りながら…


「で?人数を減らしてどうするの?」

「ん?いや、本当は居ても良かったんだが…これ以上時間かけてたらこの国の軍部がストップし続ける事になるからね…ちょっとした親切心だよ。」

「ふむ、それには礼を言わねばな。」

「いやいいよ。それより説明するぞ?」

「うむ、頼む。」





龍司の説明をまとめると…


龍司の使っているのは、“覇者(はしゃ)気質(きしつ)”と呼ばれているものである。

“覇者の気質”を使うためにはまず、闘気・魔力・神力を同時、さらには自由に使えることが大前提である。


次に、闘気・魔力・神力を全く同じ量を展開、固定させる。

それを融合させて出来るのが、“覇者の気質”…通称“覇気(はき)”である。


“覇気”を発動させることが出来るのが、第一段階である。

この状態は“覇気”の大放出状態なので、ここで押さえ込むことが出来なければ、爆弾のように弾け飛んで周りを巻き込んで消し飛ばす事になる。


第二段階は放出状態を体の一部のみに限定させることである。


第三段階は“覇気”を身体の外に展開、固定させる事である。これにより、敵の攻撃から自分の身を守るだけでなく、味方を守る事が出来るようになる。故に第三段階は“覇気防御”とも呼ばれる。


第四段階は“覇気”による武器精製である。


第五段階は“覇気”による技の展開を行うことである。


そして、最後が“覇気”を身体に纏う事…“覇纏(まとい)”である。

これは、今まで普通に放出していたのを薄皮一枚以下の厚さに圧縮させ、攻防において全て“覇気”を使用できるという方法である。






「…って感じかな?…どうした?」


龍司が説明を終えると、皆ぐったりとしていた。


「龍司君…説明が長いよ~」

「あはは、悪い悪い。説明するのって初めてだからさ。今まで、する機会が無かったからね…で?どう?説明を聞いてみて、やってみる気になった?」


そう言うと、龍司は4人に向かってニヤリと笑いかけた。


「ふむ、確かに習得は難しそうじゃの…」

「そうですね…しかし、幾つか疑問があります。」

「ん?疑問ってなんだ?ルーカス」

「1つはこの世界では出来る人は何故居ないと断言できるのか。そして、話によるとどうやらあなた方の元の世界でも出来る人は殆ど居ないようだし、しかも、あなたの周りには居ないとの事だが…何故あなたは使えるのか?ということです。」


龍司はルーカスの疑問に一つうなずき。


「何故この世界に使えるヤツが居ないとの解るのかと言うと…俺ら‘覇者’は互いの存在が解るようになってるんだよ。それこそ、魂のレベルでね。万が一敵対でもしたら、確実にその世界が消滅するからね…なるべく会わないようにしてるのさ。もう一つの疑問の答えは、簡単だよ。そんなの、産まれたときから出来るのさ。技も魂レベルで刻み込まれてるしね。」


又しても、常識外の話に皆既に半眼状態だが…


「…理屈は分かった…でも、実験を何度もやっても出来そうにない…」


それまで、一言も喋っていなかったリン・リードがポツリと喋った。


「君は確か…リン・リードだっけ?…もしかして、レンと姉妹だったりする?」

「そう…レンは妹。」

「はい、リン姉様です。」




「「……え~!!」」



「むぅ…失礼な…」

「仕方ないですよ。」

「そんな事ない…」


リンはプクーっと頬を膨らませていて、身長も体形もまさに小学生が拗ねている様にしかみえないのであった…


正月ボケで文章がまとまらない…



次回の更新は3月1日になる予定です。

遅くなりますが…今年も「勇者(かのじょ)異常者(おれ)の異世界生活」をよろしくお願いします。

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