11話 訓練場5
遅くなりました。
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…みなさん、ありがとうございます!
「ふふふ。…なるべく保ってくれよ?」
そう呟くと共に、龍司は滑るようにニードル・スレイブスの目の前に向かう。
それを見てニードルも盾を構え突進をした。
「龍司君!?」
藍璃が思わず叫ぶが、龍司は構うことなく掌底を盾に向かい繰り出す。
ゴォォォーーン!
もの凄い衝撃が走りニードルは盾を杖代わりにして何とか立っていた。
一方、龍司は盾に“反射”が掛かっていたため身体を時計回りに回転させた。
そして、ぶつかると同時に仕掛けていたニル・ルグナとキャロル・ローミングの突撃を身体を回転しながら流した。
ついでに、魔導騎士2人が放った火弾の方に2人を流し、そっちらからの攻撃を交わす。
次に、波状攻撃に来ていた、レンが投げて来たナイフをいとも簡単に手でとり投げかえす。
投げかえされたナイフの対処をしている間に、単独になったオーラル・ファンサールをニードルの持つ盾にぶつけるように落とす。
瞬間…盾がまるで薄氷のように砕け散った。
「そ、そんな馬鹿な!」
そう、誰かが叫んでいたが、当然無視し、そのままオーラルをニードルが巻き込まれるように吹き飛ばした。
ここまでで要した時間は、僅か3秒…
2人を吹き飛ばした直後、龍司は魔導騎士2人の目の前に現れた、魔導騎士の2人は理解していないが、龍司からすれば、たた“縮地”を使ったに過ぎず、即座に攻撃体制に入る。
龍司が攻撃体制に入ったのを見て、直ぐにローリー・アーノルドが既に炎をまとわせていた剣で切りにかかる。
纏わせていた炎は只の炎ではなく“地獄の業火”と呼ばれる、炎系の中では最上位の1つとされる炎である。
触れるだけでも、危険なその炎を纏わせた剣を振るうが、龍司は避けもせず、脇腹に当たった
「「な!!」」
…が、焼けるどころか切れもせずに止まってしまう。
流石にローリーとグラントは余りの事に一瞬硬直してしまう…それは、余りに致命的な隙であった。
2人の意識を刈った後、すぐ後ろに接近していた、レンに拳を振るうが、レンも予測していたのか、大きく後ろに回避した。
直後…リン・リードとルル・アラフォートによる連続魔砲撃が展開された。
炎弾と雷弾が雨の様に降り注ぐ!
土煙が巻き起こり龍司が見えなくなってなおも、リンとルルは魔砲撃を止めようとしない。
いつの間に移動していたのか…レンが上空に移動しており、空中に無数の短剣が展開されていた。
…レンの腕が振り下ろされた瞬間、短剣が雨霰と降り注がれた…
やがて3人が、息を切れさせながら連続砲撃を止め土煙が収まると…
…そこには、無傷な龍司が腕を組み、笑みを浮かべながら仁王立ちで立っていた。
「な!」
「っ!」
「そ、そんな…」
龍司はゆらりと左腕を3人に向けると、雷弾をそれぞれに向けて放った!
リンとルルは反応すら出来なかった…が、
「っ!!」
レンは素早く反応し避けようと試みる…が、先程の全力砲撃の後で、雷速の砲撃はかわせずあえなく被弾した。
「ふむ、油断していても良いのかね?」
何時の間にか、龍司の横に来ていたガルフォートが剣を振るう!
その剣にも炎が纏っており、その炎はローリーと同じ“インフェルノ”ではあるが、その中でも最も攻撃力のあるとされる“蒼炎”が纏っていた。
そして、ガルフォートはそれを躊躇なく振り抜いた!
…が、それは龍司を切り裂くことはなく、当たった場所で止まっていた。
「むぅ…やはり無理か…」
「ま、そう言うことだな。」
次の瞬間、龍司の足がガルフォートの腹部を捉え、吹き飛ばす!
「ぐっ!…かは…」
そこで、ガルフォートの意識は途切れた。
「き、きさまぁ~!!」
……何時の間に起きたのか、ブォルブスが起き上がり、剣を抜いていた…
「貴様!よくも王を足げふべら!」
ブォルブスが文句を言っている後ろから、藍璃が峰打ちをして気絶させていた…
因みに藍璃はと言うと、のんびり観戦していたわけではなく、龍司が わざと 逸らした砲撃や龍司自身が撃った弾を弾き返し続けていた…
龍司のチートっぷりが炸裂です!
感想お待ちしてます。
それではみなさん、よいお年を!