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9話 訓練場3

龍司が藍璃の訓練計画をたてた頃、ガルフォートが2人に声をかけた。


「のう、龍司よ。1つ聞きたいのじゃが、お主らは何歳じゃ?」

「16だが?」

「うむ、ならば魔法の事に関してじゃが、おぬしら学院に行ってみんか?」

「学院?」

「うむ。帝国領にあるんじゃが、そこの学校は16歳でライブカードの値のうちB以上が2つ以上あれば誰でも入れるんじゃよ。」

「へぇ~…でも、良いんですか?あなたはアルバロスの国王なのに、帝国の学院に行かないか?などと言って…」

「心配は要らんよシラガミ嬢。この学院は各国の後継者が良く行く学校でな、我が息子も娘も行くしの…「父上。」おお、そうだな。紹介しよう、長男のルーカス17歳だ。」


訓練場に居た10人の内の1人が2人の前に来た。

甲冑を身にまとっていて、ヘルムを脱いだスタイルである。

顔は上の上といったところで、誰がどうみてもイケメンである。


「はじめまして。ルーカス・レイ・アルバロスと言います。ルーカスとお呼び下さい。まずは、先ほどの剣舞、お見事でした。特に、シラガミ様のその技量には感服致しました。カミミヤ様に至っては…自分では判断出来ないほどの力量…正直、恐怖すら感じました。…っと、いきなり喋りすぎました。すみません。」

「あ、あはは。藍璃・白神です。アイリでいいですよ?ルーカスさん。」

「龍司・神宮だ。リュウジでいい、後敬語は要らないぞルーカス。」

「では、アイリさんとリュウジでいいかな?」

「おう(はい)。」


自己紹介も終わったところで、龍司は学園の事をルーカスから色々聞いていた。


それによると…




学院は16歳~18歳までの3年間で元の世界でいう、高校にあたるそうだ。


この学院は大陸の中で最もレベルが高く、此処を出るだけで、各国家の引き抜きが確実と言われるほどであるとのこと。


授業に関しては選択制で、一年間に最低10単位を取れば良いとのこと、単位の習得方法はそれぞれを担当している教師の出題する課題で合格を受ける事である。

授業は武道系と魔術系と複合型があり。武道系のコースは騎士(剣と盾)、剣士(その外、剣系)、弓、鎚、斧、暗殺、馬術などがある。魔術系は属性ごとにあり、特殊なものとして治癒、転移がある。

そして、それぞれを得意とする教師が幾人もおり(レアな能力になるほど人数が少ない。)、それぞれにおいて単位を取ることができる。一人の教師からは1単位しか取れないようになっている。

因みに前期後期の2期制である。


3年間で30単位を取れば卒業資格を得る事が出来、18歳の花の1の月に卒業出来る。という変則型の方法を取っている。

…因みに、1年間は12ヶ月ありそれぞれ、花、火、風、氷の4つに別れ、それぞれ1の月、2の月、3の月となりつぎに変わるという形である。


何故、3年間は卒業出来ないのかと言うと、B以上が2つ以上あると言うのは天才の領域なので、同世代とのコミュニケーション能力など、社会で必要な能力が育ちにくいのでそこを育てるためである。


ルーカスは学院で副生徒会長を勤めており、生徒会の役員は生徒会長が2年の後期に一番優秀な生徒が選ばれ、選ばれた生徒が他の役員を決定する権利を持つ。

余談だが、生徒会に入ると10単位分が免除されるため、生徒会に入るともれなく嫉妬と羨望の目でみられるそうだ…


生徒会長の選出は年一回行われる、大会の優勝者が選ばれる。



「へぇ~、何だかめんどくさそうだな…」

「はは、まぁ大変だけどやりがいはあるよ。」


ルーカスは満面の笑みで龍司に答えた。


「でも、そんな所に入って大丈夫かな…?」


心配そうに話す藍璃にルーカスは、


「先程の剣技をみるかぎり、問題はないと思うよ。最初の年は時間もないから、武道系を選び、2年に上がって魔術系を学べば良いと思うよ。」

「ふむ…、それなら可能だな…だが、直ぐは無理だぞ?1ヶ月は此処で訓練してからになるな。」

「今は火の3の月の上旬だから、長期休暇の最中だよ。後期が始まるのは、風の月の初日からだから、約1ヶ月はあるよ。」

「なるほど、なら可能だな…だが、転入って大丈夫なのか?」

「まぁ…そのへん「そこら辺は任せておきなさい!」…だそうだ。」

「了解。」


むん!


と、胸を張る格好のガルフォートを見て、ルーカスと龍司は苦笑した。


「じゃあ、それまでしっかり特訓しなきゃだね!」

「ほほう…良い気合いだ…徹底的にしごいたる…」

「え!ちょ!ちょっと!ちょっとは、手加減してよね!」

「ふふふ…」

「龍司君!」


「あはは、君たちは本当に楽しそうだね。」



あはははは!



訓練場に笑い声が響いた。


その横で、ガルフォートがキョロキョロと3人の顔を見て…


「ところで、儂とは何時になったらやってくれるんかいのぉ…」


「「「………」」」






ブァハッハッハッハ!


思いっきり爆笑する3人だった。



ひとしきり笑った後、


「なぁ、ガルフォート。何となくだが…オッサンと戦った後、後ろに居る奴らもやりたそうな顔をしているんだが…」

「さすがリュウジじゃの、その通りじゃ!」


ぐっ!

っと、親指を立てるガルフォート。


「はぁ…ルーカスは?」

「僕は良いよ。実力が離れすぎてるし、見てた方が面白そうだからね。」

「分かった。なら…この円の中から出てくるなよ?」


龍司は少し離れた壁際に円を描いた。

そこへ、ルーカスは入る。


「分かったよ。」

「私は?」

「藍璃は円に入らずに、其処で二刀流の構えて太刀に闘気を小太刀に魔力を巡らせておきなよ?」

「分かった。」



再びガルフォートの方へ向き直ると、




「では…オッサン+‘10人’全員まとめてやろうか…」




おや?人数が…

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