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七日間の技  作者: twilight
8/12

8.2日目「宣戦布告」

すっかり遅くなってしまいすいませんでした。


「当たれ!」

空が叫びながら手を前に構え、手で円を作り、その円の中心に技の発動をしている巧己の身体をあわせる。

そして、見えない球体の物体をはなつ。

(空以外には)目視することもできず、また、技の構造式以外には影響を与えない球体。

そう、技の構造解除。

初めは直接触れることで技を消す練習をしていたが、途中から実践ではその方法を使えるときは少ないと気づき、遠距離(現在は実質的に中距離)用として、構造解除の技そのものを球体でイメージし、それを技の構造式にあてる練習をしていた。

だが、それもあまりうまくいっていなかった。

今のレベルでは、時間をかけて照準を合わせた上で、初級技の妨害をするのが限界だった。

とてもじゃないが、実用には使えない。

「…とりあえず、休憩したほうがいいんじゃないか?」

練習の様子を見ていた圭吾が言った。

「そうだな。」

「うん。そうしてくれると助かる。」

2人にも異論はないようだった。

その時、ドンドンと扉を叩く音がした。

「…どちら様ですか?」

近くにいた圭吾がドアを開けて、そう話しかけた。

「こんにちは。2つとなりの部屋のチームリーダー栗薙くりなぎといいます。」

そこには高校生だと思える青年が立っていた。

「…俺は、小野圭吾だ。失礼だと思うが、俺は敬語になれていない。

そちらが許してくれるなら、このままの口調で話させてほしい。」

「とんでもない。たかが、1、2年違うだけの子供2人。

敬語を使われる方が、逆に困ります。こちらの口調は素なので気にしないでほしい。

さて、本題なのですが、本日の3時以降にそちらと戦いたいので公式ルールに則って、

宣戦布告をしに来ました。承諾していただけますか?」

「…俺はリーダーでもないし、そもそもリーダーも決めていない。

だから、残りの2人と話して決めたいと思うんだが、それでもいいか?」

「かまいませんよ。それでは、決まったらルームコールをかけてくれるとありがたいです。」

(ルームコールとは、部屋の番号のみで連絡がかけられるように設定された電話のことだ。

すべての部屋に必ずついているようになっている。)

そう言って、彼は部屋から出て行った。


「…で、どうする?」

「悩むまでもない。受けよう…と言いたいが、空の体調が気になるな。」

そう言って、空の方を向く巧己。

「体調か。1時間か2時間も眠れば、大丈夫だと思うけど…。」

「今は11時か。最低4時間はあるな。なら、受けてもいいと思うぞ。」

「ぼくも受けてもいいと思うよ。」

空と巧己は賛同の意を示した。

正直、圭吾自身はあまり乗り気ではなかったが、チームメイトの2人がだした意見を無下にするほどのことはしない。

「…わかった。受けると連絡しよう。」

そう言い、圭吾は栗薙のところへ電話をかけた。

向こうの話によると、公式のステージを使うので、本部から時間とステージは連絡があるという。

本当にそのとおりで、わずか5分後には時間とステージが液晶に表示された。


・開始時間:4時

・ステージ:平原


「平原かよ。あまり相性はよくないな。」

「…だな。ということは、このステージでは俺がメインで攻めないとな。」

「とりあえず、作戦をたてようぜ。

俺は、精霊の起動さえできれば、あとは常時アクティブで使える。

そこで、圭吾に質問なんだが、エネルギー体でも加速できるか?」

「…認識できたら可能だが、それが俺に見えたら敵にも見えてしまうだろ?」

「そうだな。いや、それについては別の方法をとるから大丈夫だ。

となると、問題は空の立ち回りだな。」

いつもの空ならここで自信のなさから、口をふさいでしまうのだが、今回は違った。

「えーとね…まだ、確証は持てないんだけど、ぼく、強化フィールドが展開できるかもしれない。」

「…どういうことだ?」

「つまり、僕の技の範囲内で発動した技の効率、威力を上げることが出来ると思う。」

「…なんだと?」

「まだ、半信半疑だから、実際に試してもらいたいんだけど。」

そう言って立ち上がり、技を発動する。だいたい半径5m程度の範囲に展開。

2人も立ち上がり、圭吾は加速、巧己は精霊を呼び出す技を発動する。

そして、2人ともが、いつもと違う力の上昇に目を丸くした。

一応、7月7日の時点で原稿は(手書きで)10話までできてます。

あとは、PCに打つだけ…。

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