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七日間の技  作者: twilight
10/12

10.2日目「再戦への歩み」

「うわっ。」

6人の叫びが重なる。

特に近くで爆発の衝撃を受けてしまった相手チームほど、

ダメージが大きかったらしい。

だが、6人は反射的に身体強化をしていた。

おかげで致命傷は免れていた。

しかし、ダメージは6人だけではなかった。

戦闘フィールドを覆っていたシールド、それが破壊された。

「何!?」

クラッドの一人が驚いた声をあげるが、無残にもシールドは破られてしまった。

シールドの消滅により、安全性が低下していると判断され、戦闘は中断。

こうして、戦いは、不完全燃焼のまま、引き分けとなった。


全員が手当をうけ(検査みたいなものでもあった)一段落したところで、圭吾が栗薙に話しかける。

「…少しいいか?」

「ああ、かまわないよ。」

栗薙の顔が疲れた表情から爽やかな笑顔に変わる。

しかし、その意識的な変化が他に伝わってしまうことから、かなり余裕がないことが伺える。

「…今回の戦いで満足しているか?」

栗薙が待っていましたというように、にやりと笑う。

「まさか。不完全燃焼の塊だよ。もしかして、再戦の申し込みかな?」

「…その通りだ。話が早いな。今日はもう夜になるから、明日の午前中がいい。急な日程だがいいか?」

「ああ、こちらはかまわない。

申し込みは急だが、今日の中断はクラッド側の問題で起こったことだ。きっと融通はしてくれるだろう。

まさか、技で安全をうたうシールドが破られたなんて恥だからね。」

「…それもそうだな。じゃあ、申し込みはまかせてもいいか?交渉などはそちらのほうが得意そうだからな。」

「ああ、むしろ任せて欲しいくらいだよ。じゃあ、明日の戦い、楽しみにしてるよ。」

そう言って、栗薙が笑う。

「ああ。」

圭吾もそれに応じた。


「で、なんか作戦はあるのか?」

自分たちの部屋に戻った後、巧己が圭吾に聞く。

「…ああ、一応な。」

そして、空の方を見て言う。

「…それにはおまえの協力が必要だ。」

「わかった。でも、何をすればいいの?」

「…それなんだが、この前練習していた構造解除はどこまでできる?」

その質問に空は、少し困ったような顔をする。

「実は…まだ、実用性には足らないよ。」

「…そうか。」

その空の言葉に、圭吾も言葉をつまらせる。

それを見ていた巧己が何かを思い出して、提案をした。

「そういえばさ、前に空、圭吾の式にふれて書き換えたことがあったよな。それって今回の作戦につかえないか?」

「あ、それならできるね。」

「…ああ、少し危なくなるが、これが一番勝率が高いだろう。

じゃあ、その後は…。」



一方相手のチームでは、こんな会話が交わされていた。

「栗薙、引き分けとはいえ、フェンリルが破られるなんて初めてだ。どうするつもりだ?」

「それについてですが」相手は力ずくで壊してくるはずから、耐久を上げようかと。」

「そうすると、こちらが展開する前に、攻撃される可能性があるぞ。」

「そのために、作戦の初動を少々変更しようかと。具体的には…。」

「なるほど。それなら大丈夫だな。さて、明日の勝利は目前だな。」


こうして、両チームの思惑は重なり、リベンジマッチの結果は大きくかわろうとしていた。

やっと、2日目が終了です。

ぼくの中では、5日までを第1部。

その後の2日間を第2部として考えています。


第1部が4、5日にピークを迎えるので、

若干3日目が短めになるかもしれません。


私事ですが、7月の終わりから留学にいくことになったので、

それまでに完成させたいなぁ~と夢見てます。

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