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試行

ふぅ……


それなりに時間をかけて、いろいろと試してみた結果、ステータスがちらほら変化したようだ。

久しぶりに確認してみるとするか。


────────────────────────


《種族》

ゴースト


〈個体名〉

???


〈身体〉

Level:7


HP1/1 МP81/81


A:0

D:0

M:64

B:0

S:28


〈技術〉

鬼火+1


〈能力〉

魔力操作

物質透過

憑依


〈才能〉

火遊び


《個性》

正義感


〈解説〉

実体を持たない種族。

身体が魔素で構成されており、物理的な干渉は不可。

魔力の扱いに長け、自身の身体も魔力操作によって操作する。


────────────────────────


まずは〈身体〉の項目から見ていくとしよう。


Level:7


HP1/1 МP81/81


A:0

D:0

M:64

B:0

S:28


ふむ。

鬼火の実験の過程で、洞窟内にいた魔物を数匹倒してみたおかげか、レベルが少し上がっている。

元々のレベルが低かったおかげか、魔物を数匹倒しただけでレベルが6も上がったらしい。


HPは全く増えていない。幽霊だからか?

1しかないというのは些か心許ないが、まあ仕方がないのかもしれない。


МPは順調に増えているようだが、いったい何に使うものなのか分からない。

炎を出したり魔力を操作したりしても、数字を消費している様子はなかった。


その他の数値についても、増えたり増えてなかったりといった感じか。


ちなみに、A/D/M/B/Sというのは、それぞれAttack/Defense/Magic/Barrier/Speedを表しているらしい。


防御面が増えていないのはHPと同じ理由だろう。

Attackが0なのは物理的な干渉が不可能だからだろうか。


ちなみに、何故私がそれぞれの数値が何を表しているかを知っているのかというと、ステータス画面を開いて、情報について詳しく知りたいと念じると、細かい情報まで表示することができたからだ。

……もっと早く知りたかった。


次に〈技術〉だ。


鬼火に+1という表記が追加されている。

練習がてら沢山発動したからか、鬼火で相手を倒したからか、とにかく成長したらしい。


鬼火は発動しただけだと、その場でふわふわと浮かんでいるだけだが、魔力操作を行うことで自在に操ることが可能だった。

実に便利なものである。


次は〈能力〉の項目。

魔力操作:魔素を操ることができる

物質透過:物質を通り抜けることができる。

憑依:物体に憑依することができる。


そのまま過ぎて語ることもないな。


次に〈才能〉を見よう。


火遊びなる才能を手に入れたらしい。

これも鬼火を沢山発動した結果だろうか?

効果は「炎の扱いが少し上手くなる」らしい。

抽象的な表現は分かりにくいのでやめてもらいたいところだ。


少々危ない響きのする才能ではあるが、才能なしだったことを思えば、あるだけマシだと思うことにする。


最後に《個性》だ。


正義感:権限なし。


……?権限なしとはどういう意味だ?

説明を表示する権限がないということなのか、私に使用する権限がないということなのか。

とにかく、今の私にはこれが何なのかを知る権限がないらしい。

使い道もどういうものなのかも分からないものを持っているのはあまり良い気分ではないが、捨て方を分からないので仕方がない。


それにしても、実際にステータスが成長しているのを見て、なんだか楽しくなってきた。

ゲームでもやっているような気分だ。


幽霊になったおかげか疲れることもないので、この調子で成長に勤しむことにしよう。





ゴーストさんはなんだかんだで楽しくなってきたようです。

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