表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生理痛でも冒険の旅がしたい!  作者: 御餅屋ハコ
生理痛でも冒険の旅がしたい! 第二章
22/28

第二章  04 昼食と昼寝


  04 昼食と昼寝


 眠くは無かったので、しばらくベッドの上でゴロゴロして過ごす。今の出血量なら、26フィンクのナプキンでも漏れないはずだ。短時間なら。

 うっかり眠ってしまわないように、ミーヤは目覚まし時計のネジを巻いたりして過ごした。しばらく横たわって掃除の疲れが癒えたころ、マアチが部屋をノックした。

「ミーヤ。そろそろ飯行かね?」

 時計の針は左上、朝の八刻過ぎを指していた。そろそろ飯屋がランチの営業を始める頃だ。

「そうだね。雨は?」

「まだ降ってるぜ。嫌んなるよな」

 二人はレインコートを準備して出かけた。雨は朝より弱くなっていたので、宿から少し離れた飲食店に行った。

 ミーヤはマトマとチョビアンのパスタ、80テニエルを頼んだ。マトマは赤く汁気のある実を食べる野菜だ。生だと酸味が強いが、加熱するとコクのある赤いソースになる。チョビアンは魚醤だ。マトマソースと相性がいい。

 マアチは、プンパキンのポタージュ、ハムとレホーン草の炒め物とパンのセット90テニエル。プンパキンは、黄色い実を付ける野菜だ。固くて重いが、加熱すると柔らかくなり、潰すととろみのあるスープになる。レホーン草は緑色の葉を食べる野菜だ。

 二人は温かいカウォル茶を飲みながら昼食を済ませた。

「あ、雨やんだね」

 店を出て、ミーヤが空を見上げた。空は明るくなっており、肌に当たる雨も無かった。

「おー、これで晴れてくといいな。明日は久しぶりに魔物狩りだぜ!」

 ミーヤとマアチは気合いを入れて宿に帰った。

 とはいえ今日はまだ出かけない。二人はそれぞれ自室でゆっくりすることにした。

 ミーヤは、早朝に干したナプキンを回収しに行った。だいたい乾いていたが、夜用で厚く大きいので、部屋でもう少し干しておく。

「洗濯は後にして、ちょっと寝ようかな」

 朝早く起きたし、食後なので眠くなってきた。

 出血量は減っているので、使用済みナプキンを入れる防水袋はまだ余裕があった。昼寝の後に洗おう、とミーヤは思った。

「昼寝だし、これでいいかな……」

 ミーヤは26フィンクのホルダーを手に取った。

 昨日の昼寝と就寝は30フィンクにしたが、今日は出血が減ってきている。なにより、大きいナプキンは洗うのも乾かすのも面倒だ。掃除の後は出血する感覚も無いし、今日は26で行けるだろう……。ミーヤはそう考えた。

 26フィンクのナプキンに、同じサイズのプレーン布を三つ折りにしてセットする。

 トイレに行ってショーツを下ろすと、推測通り、出血はほぼ無かった。

 掃除の時からゴムバンドに血が染みていたホルダーごとナプキンを外し、防水袋に入れる。

 ミーヤは26フィンクのホルダーとナプキンを装着し、ベッドに戻って眠りについた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ