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『ソヴァ皇太子殿下、申し訳ありませんでした。心からお詫び申し上げます。

 ソヴァ殿下を恨んでいるわけではありません。愛しい貴方が紹介してくださったかたですもの。ウドゥンを嫌いなわけではありません。異腹とはいえ、貴方の弟君なのですから。面影のひとつやふたつはあるかと勝手に期待した私がいけなかったのです。

 ですが、毎日が耐えがたいのです。ウドゥンは毎日、外出してばかりです。畑に行ったり、馬や牛を見にいったり。これが王族の暮らし方なのでしょうか。

 私には優しい言葉をかけてくださいますが、やはり、平民を母に持つ方ですから、どこか卑しい匂いがするのです。殿下からのお手紙にも「ウドゥンは性格が悪い」と書かれていましたでしょう。なぜそのような方だと結婚する前に教えていただけなかったのかと、少しだけ拗ねてみたくなったのです。

 殿下、私、まだウドゥンに肌を許していないのですよ。体調が悪いといって、初夜よりこのかた、部屋を別にしているのです。

 私の心はまだソヴァ殿下のものです。ソヴァ殿下のことを想うと、愛の甘さに恍惚としてしまいます。寝室にて。ソーキ』

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