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【完結】私の海賊さん。~異世界で海賊を拾ったら私のものになりました~  作者: 谷地雪@第三回ひなた短編文学賞【大賞】受賞
第七章 はぐれものの島

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終章

「さて、天気良好、とはいかないけど、海に出るには問題なしかな」


 久方ぶりに帆を張って、奏澄はコバルト号の上甲板から『窓』を眺めていた。


「でも、いいんですか? ハリソン先生。この島を出てしまうと、もうはぐれ者を治療する機会はなくなると思いますけど」


 くるりと振り返った先には、ハリソンの姿があった。ハリソンは、この島には残らずに、奏澄とメイズの出航に合わせて、また船医として船に乗ってくれることになったのだ。


「構いませんよ。かなりのデータは取れましたし、助手も一年で随分と育ちました。もう私がいなくても、困らないでしょう。それなら、外の世界であなたの傍についていた方が安心です」

「正直、助かります。ありがとうございます」


 奏澄が眉を下げて微笑むと、ハリソンも心得たように微笑んだ。


「最初は、どこに行くんだ」


 メイズの言葉に、奏澄は決めていたとばかりに答えた。


「アルメイシャ! メイズと回った順に、回ろうかなって」


 アルメイシャには、ライアーとマリーたちが待っている。最初に、奏澄の仲間になってくれた者たちだ。せっかくだから、仲間たちと会った順番に、もう一度世界を巡っていこう。

 今度は、義務じゃない。会いたい人に会いに行くための、楽しい船旅だ。そして。


 奏澄がメイズをじっと見ていると、視線に気づいたメイズが首を傾げた。それに何を答えることもなく、奏澄は照れくさそうに笑った。


 愛しい人が隣にいる。それだけで、何も不安はない。大丈夫だ。


「出航!」


 海面を波立たせ、船は進み、窓を潜って大海原を往く。

 たんぽぽの旗を、風にはためかせて。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一気に読ませて頂きました。とても読みやすく、素直に感情移入できました。こういう設定も大好きです。ぜひ今後も執筆頑張ってください。応援しています。
2022/09/10 22:11 退会済み
管理
[気になる点] セントラルが存在だけ出してその後音沙汰無しだったのがちょっと惜しいような気がしました。
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