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小学生が上級生お姉さんに誘われ将棋を習い始めました  作者: 水無月 右京
第1章 小学生編(将棋との出会い)
14/35

第14話 団体戦!⑤(昼食タイム)

ご覧いただきありがとうございます。

タイトルを変えて尚、サイトを開いていただけること嬉しい限りです。


お昼時。

僕、高槻さん、茨城さん、そしてママたちと妹、7人でファミレスはなかなかに大所帯だったけれど、幸いにして席はあった。

四角いテーブルをぐるっと座席を囲っている席だ。

子供たち同士で固まり、その横に親同士+妹と言った並びになった。


「好きなものを食べていいわよ」

僕のママは僕にそう言った。


「僕はお子様ランチ!」

ハンバーグとジュースとおやつとオモチャ。

これほど魅力的なメニューはないだろう。


「「私も」」

と子供たちの二つの声。

妹の分も合わさって、お子様ランチ4つだ。


ママたちも注文を終えたようで、まず、午前中の試合の振り返りをしていた。


「水無瀬くん、本当に勝ってよかったね」

改めて、高槻さんが褒めてくれた。

「正直、一勝はダメかなって思ってたよ」

と、茨木さんの厳しい声。


「何故勝てたか、僕にはよくわからなかった」

率直な感想を述べる。


「確かに居飛車相手と指すのは将棋教室くらいだもんね」

「相手が知っている戦法で来たのが大きかったかな?」

と、高槻さん、茨木さんがそれぞれに話す。


「知っている戦法?」

「そう、自分が知っている戦法は嫌な受けられ方をされるから、自然に覚えるの。最初のうちは、1つでもいいから知っている戦法を続けたらいいよ」

「わかったよ」

と、アドバイスを受けた。


「高槻さん、茨木さんは強いね」

お返しに2人を褒めた。

「えへへ、ありがとう」

「ギリギリだったよ」

と、2人も嬉しそうだ。


「2人とも大会はよくでるの?」

「大会はねー、今回で2回目だよ。前回も優ちゃんと一緒に個人戦に出たんだけど、予選落ちだったんだ」

「へー、高槻さんでも予選突破は難しいんだね」

「もちろん! 6年生もいるし、私と同じ年で有段者もいるよ」

「有段者?」

「そう、大人たちに混じって将棋を指してるよ。中にはプロを目指している子もいるみたいね」

「大人と指して勝つの?」

「そうなの、そこが将棋の面白いところ。スポーツや勉強じゃ、大人になかなか勝てないけれど、将棋なら強い大人相手でも勝てたりするんだ」

と高槻さんと話をする。

茨木さんも合いの手を出してきた。


「でも、あまり強い子は私たちの大会にはでてこないから大丈夫だよ。大会よりもプロになる方を優先しているみたいだしね」

「そうなの?」

「うん、プロ養成所みたいなのがあってね。そこに入っちゃうと、私たちみたいなアマチュアの大会には出られないんだ」

「へぇぇ」

「でも、養成所に入ってなくて強い子もいっぱいいるけどね」

と、教えてくれた。


ママたちはママたちで将棋の話はさておき、学校の行事や習い事について話をしていた。

そうこうしているうちに食事が届く。

食べながら話を続けた。

お話ししながら食べるご飯っていつもよりおいしく感じるね。


「ところで」

と一拍おいて高槻さんは言う。

「この後なんだけれど、予選の3つ目はおそらく勝てないと思う。2戦目、私が先に終わったので対戦相手を見てきたんだけれど、どうも前の大会で完膚なきまでやられた子みたいなの」

と、少し悲しそうな表情だ。

「ああ、あの子か~」

茨木さんも心当たりがあるようだ。

「確か、優勝していなかったっけ?」

「そそ、だから余計に覚えてるのよ」

と二人で盛り上がる。


(なるほど、次は高槻さんでも勝てないのか)

と、気持ちを引き締める。


「でも、トーナメントには決定しているから、目標は達成したし、負けても引きずらず本選を考えよう!」

「1回戦で負けたとしても、帰りは3時頃かな?」

と、いろいろ知ることは多いね。


高槻さんが続ける。

「そういえば、桜井先生もお昼から顔を出してくれるって言ってたね」

「応援来てくれるのは嬉しいね」

「でも、私たちが決勝に残るってわかってたみたいね」

「たしかに・・・」

ガールズトークが再び続く。


「本当にどうやったら強くなるのかしら?」

「ほんとにねー、雛ちゃんに”級”は勝ってるけれど、まだ”段”ではないんだよね」

「私たち、一生懸命やってるつもりなんだけどなぁ。あ、もちろん、水無瀬君もね」

二人とも十分に強いのに、という気持ちは抑えた。


「どんな勉強してたの?」

と聞いた。


「6級くらいまでは戦法を覚えたかな? 今は詰将棋が一番多いね」

と、茨木さん。

「優ちゃんとやってたら自然に強くなったね」

と、高槻さん。

「次はどうするの?」

「そうねぇ、長手数の詰将棋も挑戦しようかしら?」

「あと、次の一手で手筋も覚えないとね」


うーん、やることは多そうだ。


「そろそろ戻りましょうか」

食事も終えて、高槻さんのママがそう言った。

うん、とみんなが頷き移動し始める。

お子さまランチのおもちゃは3人とも同じシャボン玉だ。

大会が終わってから、近くの公園で遊ぼうと約束した。


市民センターに戻る。

予選3戦目の開始までもう少し。

ママに促されてトイレに向かう。

返ってきたところにママがこう言った。


「楽しんでおいで」


(ありがとう!)

僕はにこっと笑顔で返事をした。


そして、3人で試合会場へと向かった。

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