数学の時間
【方程式のA. 】
初めから解っていた…
わかってたはずなのに、どこかで答えを求めていた。
涙が止まらない。
くやしいくやしいくやしい…
こんなの問題に出会わなければよかった
こんなの宿題なんていらなかった
自分が惨めだ。情けない…
私はどうしたらいいの……
約数が、合った数には笑っていて欲しい。
だけど素直に喜べない
こんな自分は嫌いだ…
キライキライキライ……
周りは公約数を探せ、探せとうるさかった。
私は一言も言ってないが…
でも、貴方には笑っていて欲しい
いつものあの笑顔で、曇を知らないあの笑顔で
顔がぐちゃぐちゃでどんな公式を当てはめるか解らない
いざ、答えを言われると耐えられない
貴方の言葉で聞きたい。
でも、そんな勇気私には無い
次会う時にどんな顔して会えばいいの
考えるだけで惨めになる。
あと1時間で、整理できるから
あと1時間で、いつもの私になれるから
あと1時間で、最高の笑顔を作るから
あと1時間で、言葉を喋るから
あと1時間で、貴方の話を聞くから
あと1時間で、あと1時間で……
あと1時間でおめでとうって言うから
今はこのままで居させて
最初から解ってた、なんでだろう……
x=0
可能性はどこにもない
「夕日ってこんなに眩しかったっけ……」
誰も聴きやしない独り言が響く
教室の後ろから扉の開く音が聴こえる




