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Klein

作者: 杜萌

鬱蒼と覆い繁る緑は闇に其の色を変えて黒く染まり、音だけに支配された世界は唯一つの影へと風を纏わり付かせる。

時折風の悪戯に零れ落ちる日の光が其の影の輪郭を写し小さな身体を曝け出す。

漆黒の髪に漆黒の眼、漆黒の翼を持つ少女は口許を歪めて紡ぐ。

古い昔に使われた、今では誰も聞き取れる者など居ない『spell』。

声に合わせ彼女の周りを風が踊り、柔らかな髪を撫で白い腕へと傷を付ける。

薄く滲んだ血が珠となり宙に舞い上がった。


―――ねぇ、ねぇ?…教えてくれる?

   いえ、教えなさい。

   アタシを不快にする此の音色は何処から聞こえるものなのかしら?


紅い血はやがて姿を変え、真紅の人形を作り上げる。

声を掛けられた人形は音にならない声を上げて、灼熱に包まれた炎の身体を振るわせた。


―――精霊の身分でアタシに逆らうの?…黒き焔の契約を破るのね。


咎める口調とは裏腹に楽しげに少女は笑う。

此れしきの事、精霊の力に頼らずとも音のなる方へ向かえば良いだけの事。

炎の精霊が素直に答えれば探す手間が省け、答え無ければ息を止める楽しみが出来る。

少女が一つ手を鳴らせば、周りを纏っていた風がぴたりと動きを止める。

作り出された真空は、紅い娘の息を止め静かに其の存在を無に変えた。

先程から小さく耳に届く音色は、鎮魂歌へと移り変わる。


―――…綺麗な声…、…首を絞めればどんな音色を奏でるのかしら?

2人の姫君の名前はKlein

憎しみ合い惹かれ合う魔女と歌姫


プロローグだけ書いて止まったままの小説です(笑)

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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読させていただきました。 プロローグだけですね…… 作品評価の評価基準は、続きが読みたくなるかどうかで付けさせていただきました。続きがきになりますね(笑 文章評価は、読みづらいです。句…
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