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海を歌う愉快な黒板

未熟だけど

作者: 海之本

今日も

あなたへ詩をつづりましょう

君へ歌を唄いましょう

この未熟さを

読んでくれますか

聞いてくれますか


僕の体の中

悲しみや悔しさで溢れているけれど

少しぐらい

楽しくなれること

言葉にできるかもしれないから

僕はあきらめない


あなたを笑顔にできるなら

君を笑わせられるなら

不器用な指が

傷だらけになっても

その痛みでさえ嬉しいから


あなたの笑顔

君のまなざし

そればかりは

手土産にさせてください


未熟なこの手足は

空回りばかりして

転んでは

立ちあがるのに時間がかかり

あなたの腕や

君の手がなければ

渦巻く泥の中へ

沈んでいたことでしょう


言葉だけでは伝えきれない感謝が

行き場をなくし

何かをせずにはいられないのに

何もできないまま

また助けられる

それを

無力だと嘆くこともできるけれど


あなたの穏やかさや

君の優しさが

あまりにも透き通り

虹色に滲むから

不思議と僕の心は

満腹になるのです


膨れた心抱えながら

あなたを見上げ

君を見つめていると

手ぶらな僕にも

何かやれる予感がして

もしもそれが訪れたら

駆け寄って

滑りこんで

無我夢中で

掴みとってみせる

そんな独りよがりな決意が

また強くなってしまうけれど


あなたの笑顔にも

君の言葉にも

腹の底から燃え立たせる力があるから


あなたが喜んでくれること

君が楽しくなれること

僕の内側も外側も

すべてを尽くして形にできるまで

僕には僕のやれることがある


僕の指は不器用で

手足も短いから

あなたの手も

君の腕にも

簡単には届かないけれど


その分

追いかければいい

届く場所まで近づいて

思いっきり

抱きしめさせてください


あなたの支えになれるまで

君の盾になれるまで

僕はあきらめない


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