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プロローグ

「昨日、岐阜県◯◯市で起きた突然の突風で、高速道路は渋滞していた車両が玉突き事故を起こし、一日経った現在も、通行止めになっています。この突風で、男性がガードレールから転落し死亡が確認されています。警察はこの男性の身元を調べています・・・」


 ラジオから流れてくるニュースに、私はハッとして彼を振り返った。

 夜のゲレンデはいつもと同じように人もまばらで、リフトの前にいるのは私達二人だけだった。

 暇を持て余したリフトの作業員がつけっ放しにしたラジオが一人で喋っている。

 今のが聞こえたのかどうか分からないけど、ゴーグルをつけた彼の表情は読み取る事ができなかった。

 ちょっとだけ不安になった私は、そっと彼に近づいて耳元に口を寄せた。


「ねえ、ずっと一緒だよね?」


 返事の代わりに、私の頭をクシャンとなでて、頬にキスしてくれた。

 氷みたいに冷たい彼のキス。

 私は嬉しくなって、彼の首に抱きついた。

 もう二度と離さないように。

 



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