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荒唐無稽ビビッドハイスクール!  作者: SAI-X
第十三話『メリークルシミマス!』
77/88

#76


「怖かったー……あ、そうだ。次は、あれ乗ろうよ!!」

「観覧車ですか。いいですね、乗りましょう」


 おばけ屋敷があまりに怖くて精神的に参っちゃったので、何か口直しがほしい……と思った俺は、三ノ宮さんを観覧車に誘う。いまは絶賛リア充の気分を満喫中なんだし、観覧車で二人きりになったって別に構わねえっしょ? ね、いいでしょ?


「二人きりになっちゃいましたね。なんか、ドキドキしてきます」

「俺もです。距離も近いですしッ!」


 っべー。マジっべーわ。女の子と二人きりで観覧車に乗るのがこんなにもドキドキすることだなんて。ガチでときめいちゃうぜぇ!!


「昨日も今日もこんなに楽しい経験ばかりさせてくださって……本当にありがとうございます」

「いえいえ。たまには全部忘れて遊ぶことだって大事ですからね。それにまだ、お礼を言うには早いですよー」


 実のところ、この2日間かなり楽しませてもらっている。三ノ宮さんは頭が固いだけじゃない人だってことが改めてわかったし、ごっことはいえ今まで爆発しろ! って思ってたリア充の気分がこんなに楽しいなんて思いもしなかったからさ。ロマンス、ロマンス……。


「フーッ、楽しかった……」

「これでもまだお昼になったところなんでしょう? 今日もまだまだ楽しませてもらえそうだわ」

「もちろんでございますともぉ、グフフ」


 大津ハーバーランドのアトラクションには一通り乗れたしお昼もすませて、時刻もちょうどいい時間になったところで俺と三ノ宮さんはエントランスへと向かう。噴水広場でベンチに座って待っていたら、そのうちリョウと神永さんペア、朝霧先輩とエリカペアがやってきた。


「お、みんな来たな……」

「刃野、お前ずいぶん楽しそうじゃねえか」

「朝霧先輩こそー。しっかり者のエリカと一緒だったから何も困らなかったでしょー?」

「まあな!!」


 朝霧先輩がワイルドに笑う。彼女役のエリカが真面目でおしとやかだから、まさに美女と野獣ってカンジ。いいペアだと思うな。


「エリカ、朝霧先輩はワイルドでいいだろ〜」

「おかげさまで大変だけどね! でも楽しいよ!」

「そっか! そいつぁ嬉しいなあ!」


 このペアは息がピッタリみたいで何よりだ。まさしく、美女と野獣だな。


「マサキさんはこのあとどこに行くの〜?」

「俺たち映画観に行くんだよ」

「いいな〜! どんな映画なの?」

「それは着いてから決めようと思う!」

「そっか。めいっぱい楽しんできてね〜」


 そう、映画館へ行くことに決めているのだ。やはり神永さんも超カワイイなあ。リョウもイケメンだし、このペアは男女ともに花があるな。


「また感想よろしくな、マサキ!」

「おうッ!」

「……ところで、氷室さんたちはどちらへ行かれるのでしょうか?」

「オレは、さよりさんとはショッピングに行くつもりッス! なっ、さよりーん」

「ねー、リョウちん♪」


 ノリノリでリョウと神永さんは三ノ宮さんの質問に答えた。二人ともそういう仲だったのか? いや、あくまでごっこ遊びだから熱々のカップル同士になりきっているだけ……のハズだ。


「……そ、それじゃあ俺たち行くわ。みなさん、解散は各自でお願いします」

「各自で? ってことは、行き先で解散していいってことかな〜?」

「察しがいいねえ、そーゆーことっ!」


 解散するときどうするか伝え、神永さんの質問にも答えて俺は三ノ宮さんとともに映画館へ行くことにした。ちなみに行く前に聞いといたが、朝霧先輩はカラオケで歌いまくるそうな。――もしかして結構上手かったりするのかな? まあいいや。ほかのみんなの感想は、また後日聞いてみるとしましょう。


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