#7
「相手をよく見なさい。〇ボタンで通常攻撃だ!」
「えっと、こうすればいいのー?」
帰ってきて早速、俺は妹にゲームをやらせてみた。え、勉強しろ? うるさいなあ。今は妹と遊んでてそれどころじゃないんですヨォー! あとでやるから別にいいでしょう。で、何のゲームかっていうと……まあ、その、アレですよ。お察し下さい。多分『キングダム』なんとかか『王〇心』とか――だったとは思うよ。
「よし、〇を連打でコンボだ! 敵を倒しなさい」
「うりゃー! これでもかー! おらおらー!!」
うは、ルミったらまじノリノリ。子供っぽくはしゃぐルミもかわいいのう。
「いいぞぉー、ルミ! よし、×ボタンでジャンプだ。今だ! ジャンプしながら、攻撃しなさい!」
「あれー、外れた? おっかしいな~……」
「もう! R2ボタンでロックオンしてないからだろうが! オートに任せっぱなしはやめなさい!」
オート、マニュアル。このゲームは以上の2種類のタイプの照準で、敵をロックオンして視界に捉えることが可能だ。しかし、こちらが敵から離れすぎると意味がない。ちなみに、小型の敵がうじゃうじゃしている場合はオートがいいだろう。
この時にマニュアルにすると、やりづらいからね。ただ、マニュアルでもうまくL1ボタン……だったか? それでターゲットを変えられるから、要するに自分の腕次第というわけなのよ奥さん。
「わ、分かってるよ~! げっ、強い! うわぁ……こいつやばい。強いよー……に~げよっと」
「こっ、コラ! 妹は、お兄ちゃんの言う事を聞くものだぞ! 逃げちゃダメだ。シンジ君も逃げずに使徒サキエルに立ち向かったんだぞ! 諦めるな、ルミ……!」
ルミは俺に比べて、どちらかといえば下手なほうだ。でも、ルミもクリアしたゲームは何本かあるし、普段アクションゲームとRPGばっかやってる俺に比べて――。
SLGとか音ゲーとか、ジャンルはルミの方が多くやってるな。ルミは、ルミなりに上手なんだよ。何しろ自慢の妹だからな、ふっふっふっ……。
「マサキ~、ルミ~。おやつよぉ~。ゲームばかりしてないで、たまには休憩してね~♪」
後ろからおっとりとした、あまーく儚げな、しかし優しい美声が聴こえてきた。俺とルミの母さんである彼女の名は、刃野さきこ。――最初に言っておく。かーなーり、美人だ! それでいて優しいぞ!!
そりゃあもう、周りからは俺とは歳の離れた姉弟、ルミとは歳の離れた姉妹と思われるくらいだ。知らない人から見れば、なおさらそう見えるだろう。
「うふふ。マサキとルミったら、ゲームしてるときは仲良しこよしなのにね~」
――はうぅ、わ、我が家の、我が家の地母神さまの微笑みだ――!! 癒される。癒される。癒されるぅぅぅぅぅぅ
※補足のこーなー
『〇国心』とか『キングダム』とか書きましたけども――
カンのいい方なら分かるはず、『キングダムハーツ』のネタです。
ちなみに無印のトラヴァースタウンの2番街のイメージで書きました(何




