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荒唐無稽ビビッドハイスクール!  作者: SAI-X
第六話『夏といえば』
31/88

#30


 なぜかわからんが、視界がぼやけて全然見えねー。老眼か? 若年性の老眼なのか? いや、違う。寝起きで目がしょぼしょぼしてるだけだ。とりあえず目薬を差し、ソファーに座る。


「あ、おいしそうだね」


 キッチンテーブルにおかずが置かれていた。恐らくママンが、家族のために早起きして作ってくれたんだろう。感謝感激雨あられ! とりあえず、フライポテトをつまんでみた。どこででも売っていそうな感じだったので、冷食と思われる。


「いてっ」


 いざ食べようとしたら、ぺちっ! とデコピンされた。やったのはうちのママンだ。


「マサキ、おはよう〜。つまみ食いしちゃダメよ〜。めっ!」

「やっちまったなぁ。デヘヘへ〜、ごめんなさーい」


 とてとて、と、ソファーに戻ってテレビを点ける。んー、この番組はとてもハードボイルドな内容らしい。どちらかといえば父さんが好きそうな感じだなぁ。


「これじゃない、違うのにしよう」


 次に回したチャンネルでは、昼ドラみたいにギスギスした感じの番組がやっていた。違う、俺が見たいのはこんなのでは断じてない! 仕方ない、変えよっか……。


「母さーん、チャンネル変えていい?」

「うーん。CM入るまでそのままにしておいて〜」


 母さんの命令、いや、言うことは絶対だ。逆らったりなんかしないよォ〜。なんて言ってりゃすぐにCMが来た。これは変えざるを得ない! 早速回そう。さて、何チャンにしようか――。とりあえず、アニメが見たいな。アニメにしよう。アニメやってるチャンネルに回すと、こんな朝っぱらからロボットアニメがやっていた。熱いねぇ、おいら男だけどこういうのは好きだよ。……えっ、ルミはどうしたかって? 俺の隣で一緒にアニメ見てるよ。すげえノリノリで!


「あっ、ところでさ」

「なあに」

「今日ってどっか行くんだったっけ?」

「もぉ〜、マサキったら忘れんぼねぇ。今日は家族で海に行くのよ〜」

「う、海……! そうか、海かっ!」


 ――海。そう、海。海といえば、みんなは何かな……? 俺にとって海といえば、やはり水着のねえちゃんだな。いや、スク水の幼女も捨てがたい。え、そんな話をしたいんじゃなかったって? しゃあないなぁ。そうならそうって先に言ってほしかったな。他にも海といえば、空で輝くお天道様にさざ波、そして定番スイカ割り――。


「ィイイィィヤッフウウウゥゥゥゥ!!!!」

「あ、アニキ!?」

「あらまぁ〜。うふふ……」


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