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荒唐無稽ビビッドハイスクール!  作者: SAI-X
第五話『時計じかけのみかん』
28/88

#27


「誰か、この問題を解けるヤツはいないか〜!?」

「……あの、センセー」

「おう、刃野。答え分かったか?」

「そんな根拠のないこと聞かれても、みんな解答に困ると思うんですけど」


 あちゃー、まずいことしたわ。こりゃ言いすぎたな。俺の発言が原因で、周りの空気がエターナルフォースブリザード。相手は死ぬ。死ぬまでいってないけど。


「……さ、さて。他に意見のある人はいないか? じゃあ、こうしよう。オレ僕私なら、答えられますって思ってる人ー!」


 長浜先生が必死すぎて笑える。いや、そういう自分は人のこと言えないクチだけどね……。ただ、このノリのよさとテンションの高さはもっと評価されるべき。ハイテンションなキャラは好きだ。俺だったら余裕で腹筋崩壊、おなかよじれます。


「……えっ、いないの?」



 〜休み時間んんん〜



「シンスケ先生面白い人だと思うんだけど、評判イマイチだよなー。なんでだろ?」

「そりゃあ、アレだよ。みんな暑苦しい野郎より、華を求めてるんじゃなイカ?」

「……美形のナルシストとかか?」

「バカだなー」


 リョウってちょっと考えがズレてるな。と、この時俺は思った。


「みんなが求めてるのは、美人の女教師だ。メガネにスーツ、ミニスカにナマ足、極めつけはニーソと絶対領域だぜ? 好きにならないワケねーじゃん。シンスケ先生? あの人は体育専門にでもなってろってんだ」

「あー……っと。マサキ? あんまり悪口言わない方がいいんじゃねえか……?」


 リョウが俺の席のうしろを指差している。なんだ? 誰か来たのか?


「刃野ォ! あとで職員室へ来い。今日はみんなが先に帰るなか、お前だけ生徒指導の刑だー!」

「ひええ〜〜! ごめんなさい! もう悪口言いませんっ!!」

「あーあ。だから言ったのに……」


 ああ、なんてバカなことをしてしまったんだろう。『人の悪口を言うヤツは死ね』とはこのことか。夕方5時まで説教を食らい、家に着く頃には6時を過ぎていましたとさ。ちゃんちゃん。


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