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荒唐無稽ビビッドハイスクール!  作者: SAI-X
第三話『とある高校の保険医(マイエンジェル)』
16/88

#15

―翌々日~は、土曜日―




「おっ、今日のファルコンズは強いな。かっこいいぞ!」

「負けるな小日ぃ!」


いろいろあった俺だけど、ルミやママンと一緒に野球中継を見ていた。

今日の試合は楽珍ファルコンズvs小日ドレイクス。


俺は楽珍を応援していたのだが、なぜかママンとルミは小日を応援していた。なにゆえ――



「アッー! バッターアウトだ、楽珍が優勢だったのにぃー!」


負けちゃった、ドレイクスが。楽珍なんかに、何故だ。




「今日の小日は強かったわねぇ、あのピッチャーはカッコよかったと思うわ~」


「そ、そうだよね~。あはは……」


ママンが言うなら仕方ない。っていうか、ママンが発言するだけで場が和むんですが!



ルミはソファーの方でケータイをカチャカチャ。俺はママンとまったりお茶とおかし。



「ルミ~、ケータイばっか触ってたら目が悪くなるぞー。おやつにしようなー」



ルミは気だるそうに返事をすると、すぐテーブルにやってきた。

いっつもバカバカ言うけど、なんだかんだ言って俺の事好きなお兄ちゃんっ子なんだよな。



だが、もし……ルミが別の男に盗られたらと思うと……。




~妄想しようそうしよう~





知らない男と妹がデキていたら。パターン1。



「じゃあルミちゃんに言うぞ、あんたが妹離れできてないってこと。そして俺と何度も戦っているということを」



道端でこんなやり取りが始まったら、俺は見知らぬ男にきっとこう言うだろう。



目を見開き、鼻の穴を開いて。




「そんなこと言ってみろ……オレァクサムァヲムッコロス!!」



あ、舌がオンドゥるった。



「嫌われるよ、おしゃべりすぎるヤツは」


たとえキレても俺は笑顔を欠かさない。怒りんぼは嫌われるでの。




で、マジな顔になり。




「……誰にでも言われたくないことがある。忘れるんだな(キリッ」


そして、またにこやかな顔で妹を盗った男とさよならバイバイする。



あるいは――彼氏に盗られる前にルミをヤってしまうか。



パターン2。


「ルミ」背後からマサキがルミの肩を掴んだ。

 「お前に涙は似合わない」

 マサキの暗い眼差しにルミの体がピクッと震えた。

 「お、お兄ちゃん」

 だが、それ以上ルミはなにも言えなかった。ルミの口をマサキの唇が塞いでいた。

 Tシャツの下にルミの手が入ってくる。

 ブラジャーが引き裂かれ、白い乳房があらわになった。

 やめて、お兄ちゃん!

 ルミのジーパンが一気に膝の下まで下ろされる。

 ルミは激しく抵抗した。マサキの顔に爪を立て、胸を叩いた


――いかん。これでは近親相姦じゃないか。これって冷静に考えたら犯罪じゃないか。

ダメじゃん俺、何やってんだ! っていうかルミが俺のことをお兄ちゃんって呼んでる!



気を取り直し、パターン3。ライダーバトルといこう。



たたかいをやめさせようと、れんもやってきた。


れん「みんな、ライダーどうしで たたかうのは やめようって!」


かれし「じゃあ、まず おまえから しんでもらうか」


こういうゴチャゴチャした戦いは嫌いだ。なので俺は巨大な牛のロボみたいなモンスターと契約して、マグナバイザー持ってルミの彼氏をムッコロす。




おれ「みんなよけろ。ルミのかれしだけはゆるさない。」



おれは ルミのかれしに ファイナルベントを

あびせる つもりだぞ。



かれし「へん、ばかめが。やれる ものなら やって みろ!」



そして、発射!発射!発射ぁぁぁ!!



かれし「おまえが くらえーっ!」


ひろゆき「なに?ぎゃーっ!」


ひろゆきは ルミのかれしに たてがわりに されて しんだ。

ルミのかれしは ひろゆきの モンスターを てにいれた。

 なにを たくらんでいるんだ?


りょう「なんてやつだ!」


かれし「へへへっ、ゆかいだぜ」



アレ、ヒロユキがガードベントされて死んじゃったぞ、まあいっか、ヒロユキだし。




「兄貴!」


~妄想終わり~




「な、なんだいルミ……」



妄想から目を覚ますと目の前にはルミが。その傍らでママンが優雅に微笑んでいた。




何があったんだ?

ふと、ぼやけていた目を凝らすと。




――ポッキー? 何をしようというんだ。まさか……。




「兄貴~、ポッキーゲームやろ」



「え」



ポッキーゲーム……とは、ポッキーなどのスティック状のスナック菓子を用いたパーティゲームのひとつ。

2人がポッキーの両端をくわえて同時に食べ進むゲームであり、合コンや酒宴で行われることが多い。


明確なルールは存在しないが、一般に遊ばれている場合はいくつかルールがある。めんどいから割愛するけどね。




「わたしも参加するわよぉ♪」



なんと、ママンも一緒。

――至福だ。実に至福。萌え殺されても文句は言えぬ、余は満足じゃ。

原文はマサキがヒロユキに対する尋問でやらかしてしまった為、彼の家まで謝りに行く…という出だしでしたが、ちょっと重い展開なのでカット。

その代わりルミとさきこママンとの交流、マサキの妄想を入れました。


ちなみに妄想の元ネタは、上から順に

・仮面ライダー剣6話の、ムッコロさんがキレるシーン

・仮面ライダー555のノベライズ版のとあるシーン

・たのしい幼稚園版仮面ライダー龍騎の、王蛇様専用ガードベントのシーン


です。

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