四年三組の靴箱
四年三組には誰の名前も書いていない靴箱がある、その靴箱はクラスの靴箱の真ん中辺りにあって、他のクラスには、何も書いていない靴箱はない。
ある日不思議に思った男子生徒が、面白がって自分の運動靴を、靴箱の中に入れた。
帰る時上靴を入れて履き替えようとすると、運動靴がなくなっていた。
仕方なく上靴で帰って、お母さんにすごく怒られた。
次の朝通学途中にその子は転んで肘と膝が血まみれになって登校した。
事更にその子が騒いだせいで、靴箱は呪いの靴箱ということにされてしまった。
しばらくして嫌いな子の靴をこっそり、例の靴箱に入れる女子生徒がいた。
呪いの靴箱の噂を聞いたからだ。
その日運動靴はなくならなかった。
女子生徒はやっぱりただの噂だったんだ、と思いながら帰った。
次の日の朝女子生徒は車にぶつかられて軽傷を負った、次の日まで学校を休んでいた。
たまたま女子生徒が靴箱に別の子の靴を入れるのを見ていた、別の女子生徒はズルをしたら返ってくるんだな、と思って見ていた。
噂話は加速する、靴を入れ替えられても気づいたら呪われない、運動靴だけが対象、次の朝に怪我をする、等信ぴょう性のない話ばかりだったが、みんな触らぬ神に祟りなし、という風に見守っていた。
ある日また別の女子生徒が自分の運動靴を靴箱に入れた、親を困らせてやりたかったからだ。
次の日その子は亡くなった、原因は突然死だった。
お葬式の日先生は言った。
このクラスで最近はやっている、靴箱の話を聞いた。
そこはな、昔病気で学校に通えなくて、でも結局亡くなってしまった子の靴箱なんだ。
その子は学校に来たくて、来たくてたまらなかったんだ。
あの靴箱が空いているのは、その子の出席番号だったからなんだ。
もうゆっくり眠らせてあげような?
クラスの空気が氷のように冷えていく。
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