表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憂戚逃避行 ~憂鬱な世界を旅する少女たち~  作者: 纐纈翠姫(あやめみずき)
第一章 すべての始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/9

第九話 ドッペルゲンガー

ーーおはようございます。本日の天気予報をお伝えします。

今日は一部地域でドッペルゲンガー注意報が発令されております。

お気をつけください。


憂ヰ「は…!」

憂ヰは寝てしまっていて、夢を見ていたようだ。

憂ヰ「ゆ、夢か。」

ルネ「どうしたの?」

憂ヰ「いや、テレビが急に点いてて…。ドッペルゲンガー注意報とか言われてさ、ちょっと混乱して起きてみた。」

ルネ「ドッペルゲンガー注意報?」

憂ヰ「よくわからないね。ドッペルゲンガーか…」

ルネ「ん~似てる都市伝説なかったかなぁ~」


ルネはいつもなにかあると都市伝説をネタとして持ってくる。

憂ヰはそれに付き合っているからか、自分自身も都市伝説に詳しくなっていっていたこともあり、近しい夢を見たのかもしれない。


他にも様々な都市伝説を聞いたことだろう。

その中で印象に残っていたのがドッペルゲンガーだったのかもしれない。


憂ヰ「ドッペルゲンガーね...」

憂ヰが独り言を呟く。

ルネ「なになに?どうしたの?」

憂ヰ「なんでもないよ。」

ルネ「なんかありそうな顔〜。」

憂ヰ「なにもないから!」

ルネ「はーい、深くは詮索しませんよー。」


憂ヰにとってドッペルゲンガーは恐怖でもあった。

自分と全く同じ人間が仮にこの世界にできたとしたら、世界が崩れてしまうかもしれないからだ。

憂ヰにとっての生きがいの世界。

誰かに奪われてしまったら、憂ヰ自身生きる気力をなくすことが目に見えていた。

だから怖かった。

憂ヰ「私が創造した世界は私が守り抜く。」

そう覚悟を決めたのであった。

参考文献「終焉ノ栞/スズム(敬称略)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ