第十六話 不思議な日常
花子さんと気がついたらとても仲良くなっていて、憂ヰもルネも花子さんに色々なトイレの外での話をした。
そうしたら花子さんからこんな言葉が聞こえた。
花子「ふーん、外の世界ってそんなに面白いんだね~。ウチも見てみたいな!」
憂ヰ「えっ?貴方ここにいたくているんじゃないの?」
花子「長い間いる場所がなくてさ…。選択肢がなくてここに居ただけなのもあるけど、君たちと関わるうちに外の世界も見てみたいな〜って思ったの!」
花子さんはルネと似たタイプだということが話していくうちにわかった。
そもそも、根暗なイメージがあったけど、そんなことはなかったらしい。
花子さんは花子さんで壮絶な過去があったらしい。
牛乳が嫌いで白系の色も嫌い、赤系と青系の色が好き、学校では卓球部に所属、花粉症と、とても生きづらそうな子ではあった。
仲良くなった事もあってか、一緒にあちこち回っている時、いつしかに買ったユメといううさぎのぬいぐるみと一緒にお出かけする日があった。もちろん花子さんも一緒だ。
花子「この子かわいいよね~」
とユメを見る。
ルネ「でしょ~?うちの子すーっごくかわいいの!」
花子「ねえねえ、ウチにも持たせてよ~」
ルネ「もー!仕方ないな〜、私は優しいから持たせてあげます!」
そう言いながら、ルネはユメを花子さんに持たせた。
花子「わあ!かわいい!」
花子さんはそう言いながらユメを可愛がった。
ユメ「?(コテン」
ユメは不思議そうな顔をした。
ルネ「あれっ!この子動いてる?!」
ルネはミライが動いてることに驚いた。
ただのぬいぐるみだと思っていたからだ。
ユメ「(トコトコ...ギュ…」
ユメはルネに抱きついた
ルネ「ゆ、ユメ?どうしたの〜!可愛いね〜!」
ルネは気が動転した。
どうしてこんなにもルネ自身に懐いているのか。
はたまた、こんなにも動けるようになっていることにも驚いた。
ぬいぐるみなのかも疑問になった。
ルネ「この子...自我あったんだ...!」
ルネはにわかに信じ難いが、現実を受け止めようとした。
ルネ「……こんなこともあるんだねぇ。不思議なもんだ。まあこれも、憂ヰがいるお陰かな。」
ルネは気が動転したままだが、冷静になった素振りを見せた。
ルネ「それじゃあー気を取り直して、どこかお散歩にいこうか!」
憂ヰ「そうね」
花子「そうだねー!」
ユメ「(コクッ」
と、いうことで3人、もとい、4人はお散歩をすることにした。
少し歩くと、一面が銀世界だった。
俗に言う、パウダースノーと言ったところだろうか。
ものすごく細かい雪がシンシンと降り積もっていた。
ルネ・花子「わあああああ」
ルネと花子さんは雪をみてはしゃいでいた。
ユメ「(ピョンピョン」
ユメはルネたちの周りを飛び回っていた。
憂ヰ「(いつもの流れね...)」
親のような目線でルネたちを眺める憂ヰがそこにはいたようだ。
ルネ「憂ヰ〜!スマイルスマイルー!」
憂ヰ「えぇ?」
突然憂ヰはルネにスマイルと言われて驚いた。
ルネ「こーんなに雪がいっぱいなんだよ?嬉しくないの?」
憂ヰ「ふふ」
憂ヰはほほえみ程度の笑顔をルネに返した。
花子「憂ヰさんが笑ったー?!初めて見た!」
はしゃいでる花子さんがこちらを見てそう放った。
憂ヰ「大きなお世話よ花子さん」
そう言いながら花子さんにもほほえみかけた。
一方ユメはルネと花子さんと共に雪合戦をしていた。
とても楽しそうだ。
憂ヰ「ユメ、元気だなぁ」
憂ヰは、そうポツリと独り言を呟いた。
その近くでは相も変わらず、ルネたちが雪に戯れていた
憂ヰ「ねえ、そろそろ帰らない?」
ルネ「えー今来たばっかりじゃん!」
花子「ばっかりばっかり〜!」
ユメ「(コクコク」
どこかで見たような返しをするルネたち。
どうやらとても帰りたくないようだ。
憂ヰ「しょうがない…あと15分だけよ。ちゃんと時間は守って。」
ルネ・花子「わーい!!」
ユメ「(ピョンピョン」
憂ヰ「こういうのも悪くないわね。」
〜〜〜〜〜
憂ヰ「…雪、綺麗だなぁ。こんなにも世界が綺麗だなんて、初めて体感してるかも」
少しした後、憂ヰはそんなことを感じた。
憂ヰにとって初めての体験だったようだ。
初めての体験をする憂ヰを横目にルネたちはとてもはしゃいでいた。
ルネ「おーい!憂ヰも一緒に遊ぼうよー!」
憂ヰ「わかったわ」
呼ばれたので憂ヰも参戦することに。
しかしながら憂ヰはし返せる技などを知っていなかったのか、標的役ばかりに気がついたらなっていた。
憂ヰ「よっこいせっと…えいっ!うわあぁ!」
憂ヰは必死の抵抗をしたがなかなかに3対1では叶わなかった。
ユメは雪の中、ルネとじゃれ合っていた。
ユメはルネにとても懐いているらしい。
夜の様子を見た花子さんは、
花子「2人ともかわいい」
そう言った。
そうして一日が終わっていったのだった。




