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紫瞳

私は中級貴族から生まれた次男坊だった

名誉ある名高い家系


それが我が家 シャルロック家だ


中級貴族ながらも古くから王族と親交がある我が家




我が家では

私はよく兄と比べられた




私が何か成し遂げても


兄のグラベラルと比べられる


兄は魔術師としても貴族としての嗜みも

全て優秀だった

それは嫌でもわかっていた

私と兄の歳の差は3つしか離れていない

兄はいつでも明るく

「私は私でライトはライトだ。だからあまり気にするな」

それが口癖だった



だが兄は秋に流行った病で私が12の誕生日を迎える前にくたばった。




両親は兄をこよなく愛していた

兄が亡くなって気が滅入ったのか、


当時12の私に契約上ではあるが、爵位と家を継がせて

















消えた。












のちにわかったことだが

父と母は私に何も期待などもしておらず

私に家を継がせる気など、さらさらなかったようだ


だが兄が、亡くなったことにより


家の後継者は、私しか残っておらず

なくなく、私に家を継がせたらしい。


本邸であった家は

ファヴィオルのおかげでなんとか死守はできた


だが家が管理する他の領土は、

私がまだ未成人だったため継ぐことができず。

私とファヴィオルは遠縁の親族からの支援を受けながら、


貴族として行なわなければいけない領地の仕事やそれ以外の雑務をこなした。


約三年間二人だけで領土内で生活をしていた

当時、新人執事であった

ファヴィオル・メーウッドがいなければ


私は家を潰していただろう



__________________





「坊っちゃま」

ファヴィオルは私の事をよくそう呼ぶ


「やめろファヴィオル 私は坊っちゃまではない、フォリオライトと呼べ」

ファヴィオルにそう言った

「おや、失礼いたしました。では 旦那様」


ファヴィオルは私にペコリと頭下げて

小脇に挟んでいた手紙をこちらに出してきた

「旦那様宛名にバルドリ伯爵から 手紙が届いております」


その手紙を差し出されると眉間に皺がよった

「ぼっちゃま」

またファヴィオルは私のことをぼっちゃまと読んだことにイラつき

睨むがファヴィオルはただニコリと微笑む

「旦那様 貴族であるあなた様なら感情を曝け出す危険性を重々承知でありますでしょうに」

そういわれ、俺は深呼吸をした

頭に登っていた血が身体全身に巡っていくような感覚になり

頭に酸素が回ったのか眩暈がした


「どうだ、これで」

私は笑みを作り微笑みながらファヴィオルを見る

「さすがでございます ぼっちゃま」

と執事はにこやかに微笑んだ



「それで、バルドリ伯爵からの手紙はどんな内容だ?」

私は机に仕舞っていたペーパーナイフを取り出し手紙を開封して中身を読む






「……………」

読んでいて頭痛がした


私はこめかみを抑えながら

投げ捨てるようにファヴィオルに手紙を返した

「ファヴィオル、要約しろ」

ゴホンと ファヴィオルが咳き込み

手紙の内容を確認する


「要約すると 其方の家と関係を持ちたく我が家の娘を嫁がせようと思う其方の家の男児と婚約をさせたい」

ということでしょうね。



私は舌打ちをしてこめかみをおさえた


はぁ。


誰も私を見ていない


私ではなく家柄しか見ていない連中ばかりだ


くだらない

___________________

数日後

私はファヴィオルと共に

バルドリ伯爵家に向かうことになった。

移動の馬車は相変わらずガタガタ揺れていて居心地が悪かった


「はぁ、」私がため息を吐くと

ファヴィオルに指摘をされた

話を聞かずに蹴ろうとしたが

ファヴィオルに指摘をされた

「旦那様そのようなことをなされたら、シャルロック家はさらに没落いたします」


ファヴィオルの指摘を聞きながらも私は道中の景色を眺める



最初は農村次に商業が集まる市場

その次は国の防衛拠点

馬車が進むごとに

コロコロ景色が移り変わる。



ふと考える



私は 何か変化できているだろうか



時代に取り残されていないだろうか。



外で馬車を引いている執事を見る


もうこいつも年齢が上がっているのか

俺のような忘却無尽な男に尽くしているせいか

30大半ばのこいつの頭には白髪が出てきている


はぁ、


私は何をすれば正解か


我が家を求めているものに尻尾を振ればいいのか??


わからぬ




ああ、


だから、



私はこんな家から


さっさと出て行きたかったのだ






____________________

「旦那様到着いたしました。起きてくださいまし」

馬車に長時間乗っていたせいか寝ていたらしい

ファビオルに起こされても俺はすぐ動かず

窓から少し離れたところから外を見た

私が住んでいる邸宅とは少し仕様は違いそうだ


馬車の目の前には 

バルドリ家の バルドリ・ダンラルグ伯爵様と

その子供達 左から 長兄 バルドリ・サラヴィシャス様 次兄バルドリ・フィスタス様 三兄 バルドリ・ガディラス様 そして末妹 バルドリ・リーベル様が外に立っていた


ファヴィオルが先に馬車から降り

俺に手を差し伸べる

俺はその手を掴み馬車から降りた


屋敷を出発してから早一週間

想定より早く伯爵家に到着した



私は目の前にいる

バルドリ・ダンラルグ伯爵様に頭を下げ一歩後ろに下がる


「初めまして、バルドリ・ダンラルグ伯爵様」

どんな貴族でも行う当たり前の作法

(わたくし)の名はシャルロック・フォリルライトと申します。本日はお会いできて大変光栄でございます。」



貴族が行う当たり前の笑みを浮かべた

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