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嘘つきと嘘嫌い

作者:

まさきはよく嘘をつく。

はるとはよく嘘を疑う。

僕たちのグループはよくゲームの話をする。特に、新しいゲームの話は確実に盛り上がり、まさきはその話を聞いて、

「僕もその新作のゲーム買ったよ」

というのだが、詳しく話を聞いていると適当な嘘をついているのが分かる。だって、実際持っている子と話が違うから。だから僕達はまさきのそういった話は信じていない。

「僕もそのゲームそこまでいった。」

「僕もその激レアカード持ってる」

というような話は深く聞くこともなく優しく、そうなんだと言うようにしていた。だからと言って迷惑だと思ったことは1度もない。むしろ、まさきの明るくて優しい性格は大好きだった。それにまさきの親がとても厳しい人だと言うことはみんな何となくわかっていた。彼は毎日塾やそろばん、ピアスなど必ず習い事があった。そんなゲームなんかをやっている時間なんて本当はないのだろう。

しかし、僕達が話してる中にはるとが入ってくると穏やかな雰囲気は一変した。

「それ、嘘だよね。そんな展開このゲームにはないよ」.

「じゃあそのカード学校に持ってきてよ。どうせ嘘だろ。」

「なんでそんな嘘ばっかりつくんだよ。嘘つき大っ嫌いなんだよね」

と強い口調ではるとは責めた。僕達はそれを止めることはできず、ヘラヘラすることしか出来なかった。まさきはそのあたりから僕達と話すことをまるっきりやめてしまった。正直僕は寂しかった。嘘でもいいから僕は一緒に楽しく話していたかった。そんなに嘘をつくことはいけないことなのだろう。

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