美女の日常
2030年世界は大きく変化していた。とある大陸の大国がでっちあげの歴史を作って、小さな島国の主権を主張し侵略戦争を始めた。それは世界を巻き込む第三次世界大戦に発展した。世界は核を使用するギリギリのところで戦争を終えたが、5年も続いた影響で価値観が大きく変わり、さらに5年後あらゆる職業に民主主義が浸透し、政治家だけでなく会社の重役、学校の校長先生、病院の院長が選挙で決められるようになり、女性が社会を動かす時代になった。勿論セクシー女優の社会的地位も向上した。いや正確にはセクシーな美女が世界を動かす時代になった。男も女も女性の美しい脚に欲情し、くびれに憧れ、おっぱいに歓喜した。
さらに5年の月日が流れた。
世の中はおっぱいが支配していた。
私の名前は愛。美術大学に通う女子大生である。唐突にこんな告白をするのも何だが世間でいうペチャぱいである。貧乳と言われることはコンプレックスだが、胸の大きさそのものには満足している。いや自分の胸を鏡で見るのが大好きな顔面偏差値S級美女かな(σ*´∀`)。
おっぱいの大きさが人生を左右する時代の男達は高貴な存在になりつつあるセクシー美女との交際に恵まれなかった者が欲情し、暴徒化することがしばしばあった。対策として政府は小中高の女子学生を対象に武術を習わせた。男達には武術を習うことを禁止した。私はひたすら鍛練し、異常に強くなっていた。だが強くなりすぎた私は人にそれがバレることが恥ずかしく感じ隠すようになっていた。