表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ボクを食べないで!

作者: 七瀬





___ボクの名前は、『モー』だよ!

ボクのお母さんは、とっても優しんだ!



・・・それとね?

ボク達の世話をしてくれる【人間】という生き物たちが

ボク達の面倒をすべてしてくれるんだよ!




___この人間たちはね! とてもいい奴たちなんだよ!

ボクたち、一人一人に名前も付けてくれてね!


ボクの名前も、『モー』って付けてくれたんだよ!

人間って! ボク達にとって、友好的な生き物なんだよ!



・・・しかもね?

この人間たちは、一人一人ボク達を見ただけで、、、!

直ぐに、誰なのか? 分かるみたいなんだよ!


・・・何か? 目印みたいなモノがボク達についているのかな?

確かに、ボク達の片方の耳に何かついているのは知ってるけどね!

きっと、これは! 名前なんだと思うんだ! 見慣れない棒や丸が

書いているのは分かるんだけど、、、。



なにしろ! ボク達は、愛情いっぱいに育ててくれるこの人間たち

が大好きなんだ!




・・・だけど?

ボクのおじさんが昨日、知らない人間たちに車というモノに乗せられて

何処かに? 連れて行かれてしまったんだよ!




ボクは、ボクのお母さんに聞いたんだ、、、!


『___ねえねえ、お母さん? おじさんは何処に連れて行かれたの?』

『それはね! “幸せになれる場所”だよ!』

『・・・幸せになれる場所?』

『人間たちが、私たちをもっといい場所に連れててくれるのよ~!』

『・・いい場所って? どんなところ?』

『自由にできる場所よ! 人間たちは、私たちを愛情いっぱいに想って

くれていてね! 幸せをたくさんくれるのよ!』

『___お母さん! それなら、ボクも行きたいよ~!』

『モーも! 大人になれば行けるわよ~ その前に、私が先に行く事に

なると思うけどね!』

『・・・えぇ!? ボクは、お母さんと離れ離れになるの?』

『___大丈夫よ! 直ぐにモーも、そこに来れるから!』

『そうだね! おじさんも今頃、幸せな場所で楽しんでいるんだろうな~』

『___そうね!』




___ボクもお母さんも、ボクの仲間たちも、誰一人! 人間を疑う者

なんて! 誰もいなかったんだ!



 だって! こんなに愛情を持ってボク達の面倒を見てくれる生き物な

んて人間ぐらいでしょ?



 人間って! 本当に凄いんだよ!

朝早くから、ボク達の朝ごはんから部屋の掃除に体も拭いてくれるしね!

自由時間もくれるんだよ!



それに、一人一人に、話しかけてくれるんだよ!


『最近さ~! モー大きくなったね? もっともっとご飯を食べて大きく

なってね!』



___そんな風に、ボクに話しかけながらボクの体をキレイに拭いてくれ

るんだよ! ボクは、完全に人間に心を許していたんだ、、、!







___だけど?

ボクのお母さんが、違う人間たちに車で連れて行かれそうになった時...。

お母さんは、少し体調が悪かったからその車に乗りたくなかったんだ!



・・・そしたら?

ボク達の世話をしてくれている人間が、ボクのお母さんのお尻を叩い

たんだよ!



『___早く! 車に乗るんだ! 急げ急げ!!!』



___ボクのお母さんは、泣きながらボクの方を見ていたんだよ!

ボクはあの時、お母さんを連れて行かれたくなかったんだ!



・・・だけど?

強引に、人間たちがお母さんを車に乗せて連れててしまったんだよ!




___ボクは、何日も何日も泣いたんだ、、、!

お母さんの事を、想ってね!






___ボクは、お母さんの事があってから、、、!

人間たちに不信感を抱くようになったんだ!



・・・人間は、本当はボク達の事なんか! なんにも考えていないんだって!



『でも? 本当にそうなら? お母さん達は何処へ連れて行かれたのかな?』






___そして! 今日、ボクがあのいつもの車に連れて行かれる!


【___怖いよ! ボクを何処にも連れて行かないで、、、!】



 ボク達の世話をしてくれている人間たちは、誰一人ボクを止めてく

れる者は、いなかったんだ!




ボクは、凄く人間たちに抵抗したのに、、、。

誰も、止めてくれないんだよ!







・・・そして! 僕が連れて行かれた場所は、、、?

ボクの死に場所だったんだ!


人間たちは、ボクを大きな機械に入れると、、、?

機械が回転して、ボクの首を刃物が切り裂いていったんだ。



・・・一瞬でボクは、命を失ったんだよ!

怖さと恐怖の中で、たった一人、、、。


 ボクは、死んでしまった。






___その後は、、、?

見知らぬ人間たちの、お腹の中へ。


『___今日の晩ご飯は、何食べようか?』

『わたし! “焼き肉”がいいな~』

『___あぁ! いいじゃない? ママ! いいお店知ってるわよ~!』

『わーい! わーい! 今日は、焼き肉だーーーー!!!』





___可愛らしい人間の女の子が、美味しそうにボクを食べてくれたよ。

せめて! ボクのこと、残さずに食べてね!




最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ