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オムライス

つい勢いで家に来る事了承してしまったけど、どーしよう…

え?何をすれば良いんだ?ただジッと2人で留守番しとくって訳にも行かないよな

女子を家に上げるなんて…そもそも友達ですら田中が数回来た事がある程度なのに…


そして、時間は残酷にもあっとゆーまに過ぎた



「じゃあター君行ってくるね!」

「琢己、留守番よろしくね。」

みーちゃんと母さんは楽しげに出ていった


「あーどうしよどうしよう昨日掃除はしたし、昼頃来るって連絡あったし」

家中ウロウロ歩き回り、そこで思いつく


「そーだ、飾り付けしたら良いかも!まだ時間はあるし!よし!」


短時間で作った割には上々の仕上がりに出来た

「でも、冷静に考えると変だよな」

ピンポーン


「き、来た!」


急いで玄関へ行き、ドアを開ける

「こんにちは。ちょっと早かったですか?」


そこには、私服姿の北条さんが居た

「いえ、全然!どーぞどーぞ!」


「お邪魔します」


とりあえず自分の部屋まで案内をする

「ど、どーぞ、何もないですが」

「失礼しまぁす。わぁー凄い!今日はなんか誕生日とかあるのかな??」


「いや、あの、あまり友達とか家に呼んだこと無くて…北条さんをもてなそうと思って…やっやっぱり変だよね!僕も冷静に考えたらこれはなんか違うなって思ったんだ!す、すぐ片付けるから!」


「いいよ!嬉しい。図々しくお家にお邪魔させてもらって私の為に…すっごく嬉しい!」


「そ、そう?それなら良かったです。なんかジュースでも持ってくるから適当に座ってて!」


「ありがとう!」


とりあえず喜んでもらえて安心した

「ごめん、オレンジジュースしか無くて」

「ありがとう、美味しい。」


何を話せば良いのか分からず沈黙が続く


「大沢君、この間は本当にありがとね。」


「え、あ、いや、実はあの時…助けたと言うよりはホント偶然で…

僕のお腹があのおっさんにぶつかっただけで…」


目を右に左とキョロキョロさせながらその事を告げた

「ふふふ…良いの。大沢君居なければその偶然も無かったかもしれないじゃない。私は助けられたの。」

「実は私後ろに大沢君いるの気づいてたんだー。でもあのおじさんが後ろに来てスカートを触ってきたり。もう怖くて…助けて助けてってずっと心の中で叫んでた。」

「その時にドーン!って。例え偶然だったとしてもすっごくカッコ良かったです。」


北条さんは顔を赤くして喋った

そして、僕も顔が真っ赤だったと思う。


「でも、気づいてたって僕の事知ってたんですか?」

「うん!知ってた。同じ学年におっきい人居るなぁって。」

「ですよね、目立ちますよね?この身体は…ははは」

「クマさんみたいで可愛いよ」

ニコっと笑って僕を見る


ちょっと場が和んだそのとき

グ〜〜〜

かなりお腹が鳴った


「あ、ごめんなさい」


「お腹空いたね!もうお昼過ぎだもんね」


「何か食べますか?ちょっと待ってて下さい!」


台所を探したがすぐに食べられるような物がない


「北条さんごめん。すぐに食べられそうな物がなくて…何か買って来ましょうか?」


「そんな気を使わなくて良いよ!良かったら何か作ろうか??台所使わせて貰えれば。私、料理得意なんです!」


お言葉に甘えさせてもらって作ってもらう事に

「材料は適当に使って下さい。後、服汚れるといけないから母さんのだけどエプロンどーぞ」


「ありがと!おっきいエプロンだねぇ!」


母さんのデカイエプロンを着けた北条さんはとても可愛い。

そして、スカートのせいか目のやり場に困る。


手際の良さに料理慣れしているのが伺える


「はい!出来上がり!」


綺麗に盛られたオムライスが出来ていた。


「凄い!おいしそう!」


「味はちょっと自信ないけど…」


「いただきます!うん、うん、旨い!!」


「良かったー!私も…うん、なかなか!」


僕達はペロリと平らげた。


部屋に戻り北条さんは何かを見つけたらしく

「大沢君、写真部だよね?このチラシってコンクールに大沢君の写真出すの?」


以前、先生からもらっていたコンクールのチラシだった。

「沙月先生がコンクールに出すってやる気満々で…」

「そーなんだ!なんか写真見せてもらって良いかな?」


僕は写真を何枚か出し

「こんなんで良ければ」


「すごーい。綺麗!私もカメラやってみたいなぁ!」

「是非是非やりましょう!」

僕はカメラの話しになると少し熱くなってしまう

20分ほど語ってしまった。


北条さんはあまり分かってはいなそうだったけどずっと笑顔で僕の話しを聞いてくれていた。


ちょっと勇気を出してみる

「よ、良かったら今度一緒に写真撮りに行ってみませんか?カメラは貸してあげるんで」


「え、行きたい行きたい!絶対ね!約束!」


ちょっとホッとした

なんだかんだで最初の頃より打ち解けてきた


学校の事友達の事色々な話しをした。時間はあっとゆーまに過ぎた。


「ちょっとトイレ借りるね」

「部屋出てまっすぐの所にあるから」


フーッと一息つく

こんな僕の家にあんな可愛い子が来るなんて今まで想像もしなかったな

こんな楽しくて良いのだろうか?

何かバチが当たるんじゃないか?


ドタドタドタドタ

「ん?」


ガチャ!

「ター君!お土産買って来たよ!!わーっ何何??この飾り付け!私の誕生日覚えててくれたの?さっすがター君!!」

抱きついてくるみーちゃん

「え、みーちゃん!?」


「おばさん買い物して帰るって言うから先に帰って来ちゃったよ!」


「ちょ、ちょっと」

予定では夜の帰りがかなり早く帰ってきてしまった


ガチャ

北条さんは驚いたような顔をしていた

「あ、こ、こんにちは。」


振り向いたみーちゃんはキョトンと

「ん?誰?」



なんなんだこの状況!しかもみーちゃんの誕生日とか忘れてたー

北条さんには何て説明すれば良いんだ


本当にバチが当たったのかこれは………!?



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