大丈夫だよ
学校は冬休みだ。
そして日は経つのは早く大晦日になっていた。
「おー寒っ!よいしょ。やっぱオコタは最高だねぇー。」
僕は家でみーちゃんと年末の特番を見ていた。
あの日の事はみーちゃんからは特に聞いてこなかった。
知っているのか知らないのかも分からない。
「はい、ター君みかん剥いたよ!」
「ありがと。」
「あんた達夫婦みたいねー?」
「やだ、おばさんやめてよ!あはは」
僕は眠たくて仕方なかった。
母さんとみーちゃんはいつものように盛り上がっている。
こういう時間が1番心地が良いのかもと思いながら寝てしまった。
ゴーンゴーン
「ター君!」
「え…?」
「年明けたよ!あけおめ!」
「あぁおめでとうございます。」
「初詣行くよ!起きて‼︎」
無理矢理初詣に行くことになり、近くの神社へ向かっているとき田中兄妹と出会い一緒に行くことに。
「すごい人でござる!」
「ルリ人で酔いそう…」
「やっぱ初詣は人多いねー。」
「僕も酔いそう…」
「あっ!おみくじある!引いてみよー!」
田中は末吉。みーちゃんと瑠璃は中吉。
「凶。」
「どんまいー先輩!でも、凶は逆に良いって聞きますけどね!」
「本当かー?」
待人
来ないでしょう。待たない方が良い。
おみくじなんて引くんじゃなかった。
なんか普通に傷つく。
「結んでおこう。」
お参りを済ませ、僕達は早めに解散することにした。
神社を出ようとしたとき向こうから友達と一緒に歩いてくる茜さんと鉢合わせてしまった。
「おー!茜あけおめ!ことよろ!!」
「美鈴さん、あけおめです。あ…琢己君も…」
「あ…」
僕は逃げるようにその場から走って逃げてしまった。
「ター君!?」
「美鈴さん、ごめんなさい。あの後から少し時間貰って良いですか…?」
「え?あ、良いけど?まぁ友達とお参りして来なよ!待っててあげるから!」
「ありがとうございます!」
しまった。つい逃げてしまった。
普通にしたいけど出来ない。ダメな奴だ僕は。
丁度みーちゃんからメールが入った。
【ター君先に帰っててー!私友達と出会ったから出店回ってから帰るから!】
「うん。嘘ではないよね茜は友達だし!」
私はちょっとの事でも嘘は付きたくなかった。
「美鈴さん!ごめんなさい遅くなって!」
「全然!ちょっと店回らない?」
「あ、はい。」
私と茜は出店を数軒回った。
私はイカ焼きを買って食べた。
「どうしたの茜?」
「はい…クリスマスに琢己君に好きだって言われました。」
「えー⁉︎」
ちょっとびっくりなんだけど!
すごいじゃんター君。
「でも、私逃げちゃって…急に言われてパニックになって何も言えず…何度も連絡取ろうと頑張ったんです…でも怖くって…。」
「あんた達はそっくりだよねぇー!
私ねター君に告白したの。」
「そうなんですか??」
「うん、まぁフられたけどさ。
僕は茜さんが好きだからーって。分かってたんだけどね?ター君は茜に恋してるって分かってた。でも、私は気持ちをター君にちゃんと伝えておきたかったの!
うん。うん。ってちゃんと聞いてくれてた。しっかり気持ちを受け止めてくれたと思ってる。
だから茜もしっかり想いを伝えてあげなきゃ!まだター君の事好きでしょ??」
「はい…好きです。大好き…。」
「いつまでショボくれてんのよ!ちゃんと伝えてきな。ター君ならちゃんと聞いてくれるから!
もしもまた逃げだしそうになったらちゃんと手を掴んであげて。」
「美鈴さん…ありがとうございます…。」
茜はわんわんと泣きだしてしまった。
よっぽど辛かったんだろう
クリスマスからずっと。
「少し、気持ちを整理してから琢己君と話したいと思います。」
「あんま時間かけるとター君どっか行っちゃうかもよ?」
「え……美鈴さん意地悪です。」
「あははは」
茜大丈夫だよ。
ター君はちゃんと受け止めてくれるよ。
「後輩達も頑張ってるんだし私も頑張らなくっちゃ!とりあえず就職活動頑張るぞ!」




