１８、国際会議の準備
フィラさんは優秀です。
フィラの参加する国際会議は組織の保有する離島の会議施設で行われることになった。
会場に予定されていた都心のホテルで施設でトラブルがあったということになっている。
実際には一般市民に被害が出ないようにという配慮だ。
フィラの移動は屋上のヘリポートからヘリで行う。
ヘリは私の所有するヘリが使われる。
私の持っている乗り物の登録は政府の所属という形で行われているようだ。
どこからか私に操縦免許が届いている。
運転免許や船舶免許も受け取っている。
いいのか？
「免許の試験は先日やっただろ？下田で」
「厚生研修施設での質問とシミュレーションですか」
「そうだよ」
「ああ、ありがとうございます」
フィラの護衛も行っているが研究室に行かなとできない業務もある。
会議施設での護衛に便利な能力も使えるようになりたい。
その能力とは。。。。
「やった。これで使える」
「おめでとうございます。タカシさん」
転移能力？というか空間接続というものかな。
転移ゲートと言ったらいいかな。
空間に転移面を２つ構築して繋げてある。
初めは１ｍ離れた所で２つの転移面を作った。
片方の転移面からボールを投げ入れるとも一つの面からボールが出てきた。
速さなどは変化がない。
様々な物を転移させた。
測定機器も転移させた。
そしてミミズ、メダカ、ネズミ、ネコ、イヌ。
問題はなかった。
猫や犬の性格も変わらなかった。
そして自分自身の転移を行った。
転移は結界を抜けるときと同じ感覚だった。
体に異常はない。
訓練所も使って少しずつ距離を変えながら転移を行った。
そして、肉眼で見えないところにも転移面を作って見た。
恐る恐るこちらの転移面からカメラを入れてみる。
思ったところの様子を見ることができた。
今までの転移面は地面と垂直だったが水平にも作れるようだ。
そして転移面の移動も可能だった。
床に転移面を作り、少し離れた所で転移面を床から上へ上げていくと。
動かずに少し離れ地た所に転移できた。
空間把握で把握できる範囲には転移面を作ることができた。
具体的には屋上や１９階の自室だ。
当然、カメラを入れてみたり測定器を通過させてから転移してみた。
問題なくできるね。
空間把握も転移も空間操作の一種だから相性はいいよね。
さて、空間把握の圏外はどうか？
そして転移と言えば一度訪れたことがある場所へは転移ができるというものだよね。
下田の厚生研修施設に連絡して訓練施設に転移できるか実験することにした。
１回行ったことがある場所だ。
記憶からイメージを引き出して・・・・
できたと思う。。。。
柄に付けたカメラをこちら転移面から入れる。
そしてこちらのモニターを見ると・・・・。
できた。
成功だ。
それから気がついた。
記憶から作った転移面の周辺の空間把握ができる。
下田の温泉旅館の近くの山道の横に転移面を作るとその周辺の空間把握もできた。
下田の厚生研修施設には実際にに転移してみた。
そして転移は先程からフィラが一緒だ。
そうしているうちにフィラが見える範囲に転移面を作ることができるようになってしまったよ。
「できてしまったね」
「そうですね」
空間把握のできないフィラには見えないところには転移面はできなかった。
また記憶から転移面を作ることもできなかった。
訓練も兼ねて近くにいた助手や秘書皆さんは転移面を作ることができなかった。
まあ、訓練すればことによると・・・・・。
それよりもフィラの『読心』はただの『読心』ではないようだな。
そうなれば他にも異能を獲得できるのかもしれない。
ならばということでフィラの異能を増やすためを訓練を行った。
私と手を繋ぎながら異能を体験させてさらに使ってみる。
実は私には異能を与えるような能力もあるようだ。
相性もあるようだけどね。
与えるのは主に自分を守るための異能だ。
結界。
少しの訓練で自分の周囲の張れるようになった。
これならライフルの銃弾なら防げるね。
防御魔法。
時間が少しかかったが障壁や攻撃無効化ができるようになった。
これからも訓練で強くしていこう。
治癒・治療魔法。
傷口を塞ぐことはできるようになった。
「すごいね。あっという間に４つも会得して」
「まだまだですが、タカシさんのお陰です」
「護衛の方も頑張るけど、これでさらに安心だね」
「はい」
さあ、明日は会場へ移動。
そして会議。
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