二週目
- 前回の最後 -
この試合、勝負あったか。
- つくねパート -
そして千葉県を暴風雨が襲う。
洗いたてのゲレンデヴァーゲンとロールスロイスにバケツをひっくり返したような土砂降りの酸性雨。
チーム聖グロ...カフェに至ってはどこからか飛んできたアドバルーンやらパスタ鍋やら北欧の民族楽器やらが車体に突き刺さりロールスロイスは傷だらけだ。
洗いまくりでは一部隊員が発狂している。
春山 「ヒャッホォウ!!最高だぜえ!!」
冷メン 「ミルクセーキが良イyearrrr!!」
竹部 「彼氏彼氏彼氏×10ィィィーッ!!」
このままでは双方自滅するので安住まみこは助っ人を呼んだ。アンチョ美だ。
彼女の学校はフィアット500というイタリア車を持っていて、小さくもパワフルな車だ。
- ねぎまパート -
しかし、先日生徒会長がおじゃんにしてしまい、原付(痛バイク)で来た。うわあ。
アンチョ美は真顔で言った。
「呼んだ?」ごめん。
「実は例の試合なんだけど、この有り様で…」
「そういう事ね、任せて。」真顔で。
真顔の割に、いや、真顔だからというべきか。
彼女はいつもよりキビキビと、何かを取り出した。
「洗いたてのゲレンデヴァーゲンとロールスロイス」
チーム洗いたてとは別物のようだ、打ち込んでる時に気付いた。
「yearrrr」だと「イアァァァ」になることにつくねは気付いているのだろうか