99 連れて行かれた。誰に?
私達はあの森にいる。
あのどろどろの怪物と戦った場所に立つ・・・
一ヶ月経っているから回りは緑が少し芽吹いている。
「ここらへんだな。」
「木が焦げてるね。」
私は木に触れた。手に黒い跡が付く。
目をゆっくり動かし,カッツェ?が倒れていた辺りを見る・・・
「な・・・なに?」
くぼんでいて草も生えていない・・
「なんだ?ここだけ?」
スシュが近づく。ローティが
「近づかぬ方が良い」
って言うのと,そこから目を焼くような光が飛び出すのが一緒だった。
「あっ」
光か辺りを包む・・
・・目を開けていられない・・
ぐいっ・・不意に腕を捕まれる
「動くな。」
ローティだ。
目を開けたとき,目の前にいたスシュの姿が消えていた。
「スシュ?どこ」
スシュがいない。
「ローティ?スシュは?どこ?」
ローテォは油断なくあちこちを見回している・・
・・・・
「連れて行かれた。」
その言葉に一瞬・・え? 言葉が出なかった・・
「誰に?」
ようやく乾いた唇から声が出た・・
「分からぬ。だが。ブラウが一緒だ。」
そう。ブラウ。一緒にここにきてはいるけど,疲れたって言ってスシュの指輪に入って休んでいたんだ。龍が疲れるなんて不思議だなって思ってたんだけど。
・・・
「ブラウは何か感じていたようだ。だから直接一緒にいられる方法を選んだんじゃろうよ。」
ローティがそう言ってくれたので少し安心。
「追っていかなくて良いの?」
「何か分かったら知らせてくるじゃろう。」
そう言いながらくぼみの前にしゃがんでなにやらつぶやく・・・とそこから今度は優しい緑の光が生じてきた。何が起きているのかしら?




