85 何を期待してるんだ?
その人のことは,ツィーゲン先生と,スシュのおばあさんのフィールドさんに任せて,私達はまた潜入先へ戻ることになった。また男生活か・・だんだん動作も荒くなっていくよね。
転移して戻る・・・ズィーゲ先生は,もう少しここにいるそうだ。あの人のことを調べるためだよね。ボルフ先生は,一緒に向こうへ行くって。学生二人だけ危ないところには送れないってことでかな?
ローティ達の部屋にうまく戻れた。残した影と入れ替わる・・影は球となってローティの手元に消えてった。
「私にもできるかな?」
「もちろんだ。ユウミは我の主。出来ぬ理由はあるまい。」
「はあ・・・」
「ってことは,俺も出来る?」
「もちろん。ブラウの主であろう?出来ぬわけがない。」
「へえ・・・」
スシュはなにやらごにょごにょ唱えている・・と・・目の前にスシュに似た人が現れたよ。
「おお。似てるね。」
スシュは目を開けて私を見たよ。
「似てるって・・・俺そのものだろう?」
「うう・・並べてみると似てるってしか言えないよ。まあ・・・他の人が,単体で見たら,分からないかもしれないけどさ。」
「どこが悪いんだ?完璧だろう?」
そう言ってスシュは影の周りをじっくり回ってみてるけど・・なんていうのかなあ・・・
「ユウミは,周りに漂う雰囲気を言ってるのか?」
ローティがそう言ってくれた。確かに。雰囲気もちがうよね。
「スシュ。ユウミはおまえそのものを見ているんだ。だから偽物にはだまされないさ。」
「・・・なるほど・・・この影を残して,こっそり悪いことをしに行こうと思ってたのか・・・」
渡しがつぶやいたら・・
「な・・・違う!!!」
慌ててるね。ふうん・・・
とんとん・・・ノックだ。しっ
「大丈夫だ。ヴェッターとウィンだ。」
ローティが言う。
ドアを開けてヴェッターとウィンが入って来た。
・・・あたしを見て絶句してるけど・・・なんだ?
「「ユウ・・・女の子だったのか?」」
え?
「「あ」」
私は学校でお風呂に入って着替えた時,女の子の服を出して着てたんだった。
・・・・・
・・・・・
「じょ・・女装だよ。やだなあ・・・」
・・・・・
・・・・・
「道理で線が細い子だと思った。」
「ち・・違うって。」
「いや。いいよ。なんか訳ありだと思ってたぜ。気にするな。俺たちは誰にも言わねえから。」
はあ・・・まぬけだったあ・・・何で皆も気が付かないんだあ!!!
「しらねえ・・・おまえの服なんか気が付きもしなかったぜ。」
「それはうそじゃの。」
「なに?」
「ちらちら見てましたからね。」
・・・
「「そういや。おまえ達部屋が同じだったが。」」
「「きょうだいだっ」」
ここはしっかりハモるよ。
「「なんだ。」」
向こうもハモっていったよ。
・・・・
・・・・
何を期待してたんだ?この二人。




