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むかつくあいつは・・・・・  作者:
出発・・・だよね?
81/100

81 どこへとは聞かないよ。

私達は,自分の影をそれぞれ残し,城の前に姿を隠して立っている。ちょっと武者震いしちゃうね。

『ユウ,便所か?』

ちょっと!!!花の乙女に何を言うか!!!

『え?おまえ乙女だったのか?男の間違いじゃねえ?』


きっちりすねに報復を受けたスシュは悶絶してたけど・・・知らん・・


ローティが手の平に丸い物を乗せている。これが潜入していた影だそうだ。この子が行く先まで案内してくれる。私達は丸くなってお互いに触れていなければならないそうだ。

なんだ。早い話が手を繋げばいいんじゃないかな?手を握ったら,ローティはにこにこしたし,もう片方をスシュに繋いだら速攻振り払われた。なんなんだ?赤くなってる。変な奴。いいよ。私はボルフ先生バルと手を繋いだ。

ボルフ先生が,

『スシュ,早くしなさい。』

って言わなきゃ,ずっと固まってたんじゃないかな?スシュはボルフ先生のもう一方の手と自分の手を繋ぎ,もう片方はローティの袖に捕まった。そっちの手の平には丸い影がのっかってるからね。

 そういや・・・この国にいるって言うスシュのお父さんとお母さん。どこにいるのかな・・・


転移した先は砦の中だった。

『ここは?』

『おそらくジルバニアとの国境の辺り・・・グリューランドとの境・・・と見た。』

ローティはこともなげに言う。私は全く地理が頭に入ってないから,聞いても胴でもいいやっておもちゃうよ。でも・・・迷子になったら絶対帰れないね・・・あれ?帰るってどこに?

『ユウ,ぼんやりしているな。』

スシュ。偉そうに。

『すでに侵入は気付かれていると思って良いぞ。』

ってローティが安心できない情報をくれる。

『普通の人には分かりませんよ。』

ボルフ先生ありがとう。

『ここの地下に,おそらく鍵を握る人物がいる。』


ふうん。


『とりあえず,地下に行こうよ。』

『簡単に言うな。』

スシュが言うから思わず聞いちゃうよ。

『なんで?』

『地下にある者の正体を影が探っているかもしれねえから。』

・・・

『うむ・・・』

はっきりしないね?

『女性だ。多分。』

『・・・?多分?』

『多分な・・・それで・・眠っておる・・・』

まあ夜なら寝るわね。

『え?眠っていても私達の侵入が分かるの?』

『うむ。』


・・・


『来た。』

 なにが?って聞くまでもないね。武装した集団がやってきたもんね。

『静かにじっとしていろ。おそらく奴等には見えないはずだ。』

『でも。探知機のような物を持ってるぜ。』

『大丈夫じゃ。龍の守りじゃ』

なるほど・・・確かに去って行くね。

『行くぞ。』

どこへとは聞かないよ。地下室だよね。


次回は19日の予定です。

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