え?男好き?
試合も半分を過ぎ,季節も変わっていく・・学園のことも自分の家のことも忘れそうな試合の日々・・・うん。今日もシリアス・・・
「ユウ,行くぞ。」
「はいはい・・」
最近また早く起きるようになったね。最初の頃は緊張してたのかなあ?スシュを見ながらのんびり歩く・・・いつものようにドアが開き,ウィンとヴェッターが出てきた。
「よう。今日はヴェッターの試合だけか?」
「ああ。俺は明日だ。ユウは?」
「僕は明後日だ。」
階段を降りながらの会話は響く。周りに何人か歩いてる奴等聞き耳を立ててるのが丸わかりだよ。
「スシュはどうなんだ?」
「俺も今日だ。」
「終わったら見に行くかな。まだ俺たちおまえの戦い見たことねえからな。ユウは見てるだろうけどな。」
1階分降りたあたりでグローサーが待ってた。
「よう。」
「おはよう。」
私が朝の挨拶の声をかけると,いつでもグローサーはうれしそうになるんだ。なんだ?
「おお。おはよう。」
「グローサーの試合,今日はあるの?」
「あるぞ。」
「がんばってね。」
「おおよ。」
気のせいかなあ?なんか好かれてるような気がする・・・まさかね・・・
『いや。好かれているぞ。』
『え?』
『男同士でだろ』
素っ気なくスシュが入ってくる。まあそうだろうね。
『いや。好き・嫌いの好きだ。』
『『はあ?』』
『だって男だよ。』
『まあ大丈夫だ。どうこう言う訳ではなさそうだからな。うんうん。』
ローティも最近は砕けた話し方をするようになってきてるね。ところで城の中の調査は進んでるのかな?
『影が面白いことを探ってきた。夜また集合して話し合うぞ。』
『『了解』』
・・・・・
「ヴェッターかっこいいなあ。」
試合を見ながらつぶやいたのが聞こえたらしい。
「ユウはああいうのが好きか?」
は?
「どういう意味?槍の使い方という意味ならその通りだよ。」
「槍か・・」
「どうしたのさ?グローサーの棒の使い方もかっこいいよ。」
「そうか。」
グローサーの顔が明るくなった。おいおい。男が好きとか言い出すのはやめて。私は女だ!!あ・・・問題ないのか・・・いやいや・・問題大ありだろう。心の中で突っ込んでは自分で返す・・・馬鹿みたいだね。
「俺はどうなんだ?」
ウィンまで。これは絶対おもしろがってるな。
「ウィンの剣使いもかっこいいと思うよ。」
そこにヴェッターが帰って来た。
「何話してるんだ?」
「「おまえのことかっこいいってユウが言ってたぞ。」」
「おおお。そうか。かっこいいか。うれしいなあ。」
「闘うのが楽しみだよ。」
仕方なしに私が言うと,
「俺みたいに簡単に倒されるなよ。」
ってグローサーが言う。ゴメン。グローサー・・・たまたま球が返ってきたところにいた君も悪い・・・よね・・・?
次回は12月3日です。




