こうして日々は過ぎていき・・・・・
この町は,お城を取り囲むようにして発展し,お城と密接に繋がってたんだって。ところが,10数年前,異変が起こったんだって。へえ・・・
「おまえ,何にもしらねえのな?」
「僕らの村は辺境だからね。」
「にしたってなあ・・・」
「で,教えてくれないの?」
「いや・・・」
グローサーが続けて言ったことに私とスシュはちょっと驚いた。
「俺らこの街の者は,王城と王様一家が大好きだったんだ。」
・・・・・
「でも,王以外の一族は行方知れずになったんだ。・・・何が起きたのか正確には誰もしらねえが・・・暗殺されたとの噂もある。でも・・・軍はそのまま残ってるし,王はそのままいる・・・とはいえ,王を直接見た者はこの10数年に誰一人いねえと言う話だがな。」
「王がいると言うが,いないこともあり得るだろう?」
ウィンが興味なさそうに言う。
「いや。確かにいる。飯を運ぶ者,掃除をする者が,確かにいる痕跡を見ているからな。」
・・・・・
『ローティ?どう思う?』
『なかなか面白そうじゃな。』
『本当はもう分かってるんじゃねえか?』
『ふふふ・・・』
その笑いは?
『まあ・・・汝達がどのように解決していくか。わしらは楽しみなのじゃ。』
おいおい・・・召喚獣じゃなかったんかい?
『わしらは友だちじゃろう?』
・・・・・
『助けてくれるんだろう?』
『全てわしらが教えたんでは汝達の成長には繋がるまいよ。』
そりゃあ正論ですけどさ。分かってることは教えといて欲しいんですけど・・・
『そやつらが汝達に話す気になれるよう心しておくがよい。』
私は考えた・・・大体こういうときは,この2人が王室の者なんだよね。
『ウィンが王子。ヴェッターがお付きの者・・・でどう?』
『おいおい・・・あんまりにも安直じゃねえ?』
『物語では大体こういう展開だよね。』
『そう言われればそうかもしんねえな・・・』
私達はウィンとヴェッターを見た。
『聞く?』
『イヤ・・・もう少し様子を見ようぜ。』
この日から,私達は大体5人で行動したんだ。スシュだけが違う競技場だったんだけど。終わるのは大体同じくらいだからね。皆順調に勝ち上がってる。私ももちろん勝ち上がっていて,私達5人組は,無敵5人組なんて呼ばれてたみたいだよ。こんな事も,後で知ったんだけどね。
明日はウィンとあたしの対決だって夜,スシュに対策をいろいろアドバイスされてさ・・・勝っても負けてもさわやかでいられるのかね?なんて言ってたんだ。結果はあたしが勝ったんだけど,ウィンは
「おまえ。すげえ。」
って。さわやかだった。
いよいよ秘密を話し合えるかもしれない・・・そんなことを考えていた。
次回は明日です。




