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むかつくあいつは・・・・・  作者:
出発・・・だよね?
66/100

種?

あれ。私,気が付いちゃった。

『人のパターンを読み取ってるって・・・もしかしたら?』

聞いてみる。そしたら,

『うむ。種を植えているものが,植えやすいものを確認していると見た。』

って。やっぱり。

『その中から合格者を出してるって事かな?』

『そうかもしれませんね。』

バル。ボルフ先生が久しぶりに会話に入って来たね。

『他の人と私も食事をしてきたんですが,何と言いますか,お人好しの人と,そうでない人がいますね。』

『そうでない人に植えるのかな?』

『むしろお人好しの奴に植えるんじゃねえか?』

スシュ。食事が終わったのかな?

『おまえの後ろを歩いてるぜ。その二人は何だ?』

『一緒にゴハンした人達だよ。いい人のように感じるんだけど。』

『そう言う奴が・・・危ねえってことだな。』


 向こうの部屋の方が,階段から近かったから,部屋の前で別れて自分の部屋・・・はどこだっけ?

「おい。」

「はい?」

「部屋はどこだ?」

「スシュが知ってるんでしょ?」

「同じドアで・・・分からん。」


『こっちですよ。』

って一つのドアが開いた。中からバルが顔を出してるね。

『とりあえず,こっちに入るがよい。』

ってローティの声も聞こえる。しかし。召喚獣の方が偉そうなのってどうなの?・・お友達じゃなかったっけ?


 部屋に入って情報交換だね。ローティは影を城のあちこちに飛ばして部屋を確認して回らせてるんだって。便利だねえ・・・

「こちらの棟だけでも,各階に100は部屋があるからのう。」

「1階2階は,種を植え付けられた人が多いみたいですね。」

あれ。いつの間に,転移してきたのかな。ブラウとウサミさんがいた。

「今,来ている受験者はほとんどが普通の人ですね。」

・・

「ほとんどって事は?」

「2~3人。どうやら,最初から植えた奴を混ぜておく事によって,のちのち支配が及びやすいようにしているのかもしれませんね。」

「・・・と言う事は?」

「もしかしたら,勝ち上がっていく可能性のある者?で,俺様の者?」

ブラウが私におやつの袋を渡しながら笑ったよ。

「そうかもしれぬな。」


・・・


「あれ?スシュには植えられなかったね?」

「強いとは思われなかったと言う事だな。」


・・・・


「俺は俺様じゃねえ!!!」

「おや。分かった?」

スシュはプリプリしてるね。


「ユウ,おまえの相手の男。あいつにも植えられていたぞ。」

え・・・

「うまく闘って,種を取り除いてやるが良いぞ。」

「そうそう。偶然を装って。」

そんな芸当が出来るもんか。

「やれよ。そいつを救ってやるのも大事な仕事だろうよ。」

・・・私はおやつの袋を開けた。あれ?おやつじゃない。よっぽど私がガッカリした顔をしたらしくウサミさんが笑い出した。

「その袋には,薬が入っているのよ。」

「傷薬ですか?」

「それもあるけど,・・そっちの瓶を見て。」

中から白い色の瓶を取りだした。中に,丸薬が入ってる。

「これは?」

スシュも興味を持ったみたいだね。

「試合いの最中に,これを一粒相手の口に入れなさい。」

「入れると種がはがれやすくなるのか?」

スシュが聞き返した。

「まあそうね。その後,腹を思い切り殴りなさい。」

・・・・むっり~~~~


「殴るとどうなる?」

「咳き込んで,枯れた種が出てくる。」

「公衆の面前でやったら,私達がこの城の支配者に,敵意を持ってるってばれちゃうじゃないの?」

「そこで影の出番だ。影が種を回収する。」

・・・・・

そんなにうまくいく訳ない。何しろ相手は私の3倍はあろうかというでかい奴。どう攻略すりゃいいの?

次回は21日の予定です。

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